2010-01-01から1年間の記事一覧

これは本ではない―ブック・アートの広がり@うらわ美術館

これは本ではない―ブック・アートの広がり@うらわ美術館 2010年11月20日(土)〜2011年1月23日(日)本というカタチ、四角く文字が浮き出る物体という定義か。様々な素材で「本」という符号を使ってせ会を表現しようとする。 渡辺英司「蝶瞰図」図鑑から飛び…

ドガ展@横浜美術館

ドガがデッサン力が発揮される模倣の時代から、やがて踊り子を描く。当時の踊り子たちへの眼差しが、どこが永井荷風に通じる。時代を映す鏡、バレリーナ。 腕の衰えをパステルという素材と出会い、視力の衰えが写真へ、そして彫刻でドガの手によるブロンズ制…

やきものに親しむVIII 茶陶の道 ―天目と呉州赤絵―@出光美術館

やきものに親しむVIII 茶陶の道 ―天目と呉州赤絵―@出光美術館 2010年11月13日(土)〜12月23日(木・祝) 貿易船ジャンク船の模型が迎え、伝長谷川等伯筆の波濤図屏風や、海路図なども展示され、たくさんの焼物が海を越えて運ばれてきたという雰囲気が伝える…

ジャラパゴス展@TOKYO DESIGNERS WEEK

今年のTOKYO DESIGNERS WEEKに、現代アートの企画展が初お目見え。「ジャラパゴス展」と名付けられた今回の展覧会。企画・キュレーションを務めるのは、国際的に活躍するアーティストを多く抱える、ミヅマアートギャラリーの三潴末雄氏。 日本人独特の美学を…

松岡正剛講演「読書とは何か」

本は書き手と読み手がいる。 そのなかにエディターシップ、版元、印刷屋…があって本が出来上がる。本を読むとは書き手からスタートしたものがある。読者からみるとプロのようにみえるがそんなことはない。 松岡自身エディタ、読み手、書き手の三役をやるとそ…

名和晃平「Synthesis」@SCAI THE BATHHOUSE

名和晃平「Synthesis」@SCAI THE BATHHOUSE 2010年9月24日(金) - 10月30日(土) 今回の “PixCell-Double Deer”は、外部であるSCAIの白い壁、オープニングに訪れる人影が写りこみ、大きなBeadsには内部である鹿の毛が映り、それぞれが不思議な協和音を立てて乱…

試みの茶事 北の丸大茶会「現代工芸への視点ー茶事をめぐって」

《試みの茶事 − 北の丸大茶会》 日時 / 2010年9月11日(土)12日(日) 会場 / 東京国立近代美術館 工芸館 2階 いままで京都、美濃多治見、京都大山崎 そして飛び火して北海道(EZO)で開催された「試みの茶事」空前絶後、多分こんな大掛かりな事ももう出来…

上村松園展@東京国立近代美術館

上村松園 その気品あり明治女性らしい強い女性であった作家。樋口一葉と同世代でもあった。 「美人画」と名高い上村松園は「美人な日本画家」でもあり「美人を描く日本画家」でもある。 その滑らかな白い肌と、ほんのり紅色の頬と耳、そして指先。きちんと結…

日本美術のヴィーナス(後期)@出光美術館

7月月31日-9月12日 出光美術館は美人画が多く、以前の企画展でも眼の保養が勢ぞろい。 今回は 第1章 清涼美人 「Cool Beauty」は名訳。 《普賢菩薩騎乗図》(鎌倉時代)から導入する章。信仰対象は偶像(=IDOLアイドル)でもあった。 《更衣美人図》ポスタ…

三菱が夢見た美術館(第一期)@三菱一号美術館

三菱が夢見た美術館 岩崎家と三菱ゆかりのコレクション@三菱一号美術館 8月24日〜11月3日 なお頻度高く展示替えがあるため、サイトで確認しておくほうがよいかも。 ジョサイア・コンドル設計を非常に忠実に設計した余り、小部屋に分かれ細分化されたゆえに物…

田中一村 新たなる全貌@千葉市美術館

田中一村 新たなる全貌8月21日〜9月26日 千葉市美術館 10月8日〜11月7日 鹿児島県立美術館 11月14日〜12月14日 奄美・田中一村記念美術館 (巡回予定)アダンの画帖 中村淳夫アダンの画帖田中一村伝作者: 南日本新聞社,南日本新聞=出版社/メーカー: 小学館発…

山村再生あれたの家プロジェクト@飛騨高山

襞重なる飛騨の山を深く分け入る。飛騨の深い山奥、渓流が煙立つ池之俣は、山村再生あれたの家プロジェクト、ここに生まれ育った池俣武生が樹木を切り拓き、花を植えベンチとテーブルを作り、そしてトーテムポールを立てた。やがて山小屋が出来た。 今年はと…

江戸絵画への視線―岩佐又兵衛《官女観菊図》重要文化財指定記念@山

山種美術館蔵開館記念特別展VI 「江戸絵画への視線―岩佐又兵衛《官女観菊図》重要文化財指定記念―」 会場:山種美術館 会期:2010年7月17日(土)〜9月5日(日) 山下裕二教授の講演会。 山種美術館で開催中の開館記念特別展VI「江戸絵画への視線―岩佐又兵衛…

ブリューゲル版画の世界@Bunkamura

Bunkamuraザ・ミュージアム ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界 7/17-8/29 ブリューゲル版画でのモンスターがキャラクターとして展示会場でも散りばめられている。 Bunkamuraは展覧会ごとに 壁のみならず、展示装置、ソファーまでもすっかり館内…

ハンス・コパー展@汐留ミュージアム

ハンス・コパー展 20世紀陶芸の革新 パナソニック電工汐留ミュージアム 2010年6月26日(土)〜9月5日(日) 10:00より18:00 休館:月曜日[7月19日、8月9日は開館]、8月12日(木)〜8月16日(月) 一般500円(65歳以上400円) このミュージアム、パナソニ…

須田悦弘@ギャラリー小柳

活字組みのDMが人となりを表している。 ギャラリー小柳がいつもより、すっきりした空間。右回りに壁沿いを歩いていく。 最初に見つけたのは、見事な泰山木の蕾と花をつけた枝ぶり。 ロンドンから里帰りした作品。 そして、チューリップ。葉脈も見えるような…

ノーマン・ロックウェル@府中市美術館

ノーマン・ロックウェルオールディーズ、そして愛しき素顔たち @府中市美術館 府中市美術館が興味深い展覧会をしている。 ノーマン・ロックウェル オールディーズ、そして愛しき素顔たち @府中市美術館 アメリカに愛された国民的イラストレーターのロックウ…

モーリス・ユトリロ展ーパリを愛した孤独な画家@損保ジャパン東郷青

「モーリス・ユトリロ展」 期間:2010年4月17日(土)〜7月4日(日) 場所:損保ジャパン東郷青児美術館 時間:午前10時〜午後6時まで(金曜日は午後8時まで) 《サクレ=クール寺院、モンマルトル》1945年 モーリス・ユトリロといえば「エコールドパリを生きた…

若冲 アナザーワールド(後期)@千葉市美術館

(《象と鯨図屏風》発見で特集あり) 千葉まで来た甲斐があり。静岡県立美術館の展示と少し違う手法だったのと、展示替ゆえで初見の作品もあり、こちら千葉市美術館も充実できた。 大きく四章立て 第一章 若冲前史 第二章 初期作 模索の時代 第三章 着色画と…

オルセー美術館展2010 ポスト印象派@国立新美術館

2010年5月26日-8月16日 オルセー美術館展2010のチカラの入れ具合が感じられる。 薄明かりの若草色から始まり、鮮やかな緑、空色、薄桃色とパステルカラーで章立てに色分けされた空間は天井を低く絵にフォーカスするように誘う。それぞれ10章の小さな曲を聴く…

屏風の世界@出光美術館

屏風の世界 出光美術館の充実したコレクションを上手く使い、屏風の魅力を多面的に紹介する。 ルーツである鎌倉時代の「山水画図屏風」をパネルで紹介する。 出光にあるのは「室町時代」だが、あの時代の豪著な雰囲気が感じられる。 牧けい(もっけい)の図…

フセイン・チャラヤン ファッションにはじまり、そしてファッション

キプロスの風とDNAが紡ぐファッションに魅了。2010年4月3日(土)〜6月20日(日)東京都現代美術館「フセイン・チャラヤン- ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」 この展覧会はロンドンのデザイン・ミュージアム「From Fashion And Back」…

長谷川潾二郎展@平塚市美術館

2010年 4月17日(土)〜6月13日(日) 平塚市美術館-http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2010202.htm 7月1日(木)〜8月15日(日)下関市立美術館 8月28日(土)〜10月17日(日)北海道立函館美術館 2010年10月23日(土)〜12月23日(木・祝)宮城…

奥村土牛展@山種美術館

風景の大胆な筆致とは逆に、繊細なアンゴラうさぎのもふもふ毛。子鹿や子牛 瞳から愛らしいバワー全開。画家土牛の眼差しも こういう感じだったのでしょうか。奥村土牛 大好き作家です。山種美術館で見ると、岩絵の具の盛り上がりに 刷毛跡や筆の毛数本塗り…

「印象派はお好きですか?」ブリヂストン美術館

ピンク色の愛らしい展示会リストに掲載されるのは、名だたる作品ばかり。 セザンヌの有名なこの一枚は定番ですが、今回はセザンヌのインク画や水彩など素描も出てきて、大変多角的な魅力を感じました。 もう一度確かめたところ、やっぱり好きでした。日本人…

若冲 アナザーワールド@静岡県立美術館

(笑)鑑賞!静岡県立美術館。 若冲 in Another World 鶴亀、野菜、昆虫蛙、鶏鴨雛、松梅竹、白象虎狗、桝目描き。 超絶技巧筆墨絹板紙。筆の技、墨の術の研鑽が豊かな遊び心になっていくのだろう。 鶏の百面相は、まるでヤンキーパパを彷彿してしまった。飾り…

国宝燕子花図屏風 根津美術館

4月24日(土)〜5月23日(日) 「国宝燕子花図屏風」 金箔や絵具の質感を感じるポスターも魅力的でした。もちろん実際の国宝には適いません。照明のせいでしょうか、チラシと実物でクイズのように絵柄を見比べて探してみましたが、ちょっと色彩が異なる印象にな…

ボストン美術館展@森アートセンターギャラリー

ボストン美術館の改修工事に伴うサプライズ こんなに来てしまったよいのか という位充実している内容だった。 ボストン美術館展「名画のフルコース」というコピーのとおり、定番の美術館案内を思わせる丁寧な構成。会場にはテーマカラーになっている鮮やかな…

フランク・ブラングィン展@国立西洋美術館

フランク・ブラングィンはこの展覧会で初めて知った作家 以前職業診断 というユニークなBGMとミステリー調の質問を答えていくと….職業判断も最後にはブラングィンに辿りつくのが面白い。 いやあ よくできたサイト。何度も試せるのでオススメ。ブラングィンっ…

アートソムリエ山本冬彦さんと歩く銀座ギャラリーツアー

そうして始まったギャラリーツアー 歩く歩く。。。。 ◎ギャラリー巡りの鉄則 ギャラリーサイト「芸力」などでチェック 買わなくてよいから気軽に入る 画廊では挨拶か会釈をする 記帳には名前を書いておく(作家さんのために) ■日動画廊(銀座5-3-16 平日10-…