2007-01-01から1年間の記事一覧

京都 国際観光地清水寺 & 銀閣寺の大事な苔

「そうだ 京都に行こう」娘達が行きたいという【清水寺】 京都観光地ナンバー1.清水寺から。京都駅から急行が出てアクセスも楽なり。外国人観光客も大勢。 現在の伽藍は多くは徳川家光の時代に再建されたので、桃山文化を残したように豪華絢爛極彩色があで…

ムンク展@国立西洋美術館

一緒に見た友人は、人物と風景がゲル状になっていると形容した。 もはや境界を失われて人間と風景が同化してまとわりつく。 それがムンクの癒しになる と。 喜びや絶望といった人間の魂の叫び、 「生命のフレーズ」部屋のための壁画 交響曲、芸術の礼拝堂。 …

香りと恋心〜バルビエのイラストレーションと香水瓶@ハウスオブシセイドウ

ジョルジュ=バルビエは、アールデコ時代の名手として、 ミュシャなくしてのアール=ヌーボーと比して紹介される。 香りは脳の旧皮質を刺激して記憶を呼び起こす。 フランス文学者鹿島茂氏のコレクションからのイラスト。 ルネ=ラリック、バカラの繊細優美…

山口晃トークライブ 年忘れ!山愚痴屋感謝祭!!

新宿サザンシアター 春に上野の森美術館での「アートで候。会田誠 山口晃展」 夏に練馬区立美術館での「今度は武者絵だ! 山口晃展」 時勢に乗り大活躍の山口晃氏のトークについて紹介を受けて参加してきた。東京大学出版会での図録と絵葉書 そして「UP」…

乾山の芸術と光琳(後期)@出光美術館

乾山の芸術と光琳 前期@出光美術館 焼き物といえば乾山焼が有名であるが 鳴滝時代の出土品から、出光美術館内外の乾山の作品を 一挙に集結しての贅沢な鑑賞する機会。比較する楽しみを提供してくれる。 ここ数年の出光美術館は、「雷神風神図屏風」を 宗達…

鳥獣戯画がやってきた!

何かと今年宣伝上手になっているサントリー美術館の今回の目玉 この展示は 鳥獣人物戯画絵巻という 甲乙丙丁の4巻をまとめて展示する大胆な構成。 後半に入ると 甲巻では、あのウサギとカエルの相撲画面が登場である。 彼らの表情や動き、声までもすべてが…

児玉希望@泉屋博古館分館

児玉希望 ―日本画と写生の世界― 日本橋の小津和紙博物舗で紙漉き体験をさせもらった。 そのときに小津和紙の歴史と共に特別室に案内されて 人間国宝の和紙を拝見した。 2階まで上がる途中に、大きな花鳥図がありそれが 児玉希望の絶筆で未完成だと伺い興味を…

SPACE FOR YOUR FUTURE@東京都現代美術館

『アートとは科学、デザイン、建築、ファッションなど 様々な領域と対話するための言語だ』(オラファー=エアリソン) アーティスト、クリエーターと観客とのコラボによる展覧会と 今回のキュレーターは金沢21世紀美術館を成功に導いた 長谷川祐子さんと知…

群馬と栃木の美術館を巡るバスツアー

「すぐわかる美術」シリーズで有名な岡部昌幸先生(帝京大学准教授:美術史)がナビゲートする 美術館巡りバスツアーがあり参加した。◆佐野東石美術館 http://www.toseki.com/museum/museum.htm 川端龍子「落葉」 小林古径「牡丹」 加山又造「胡蝶」 会社ビ…

フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展

★ラピスラズリの鮮やかな青色、黄色の上着と紅色のスカート 色彩も鮮やかですが、何にしても 永遠に流れ続けるような輝き注ぎ入れている牛乳 光の粒子を浴びたパンの数々 オランダが「国家の尊厳」にかけて守ったという一枚の絵が いかに偉大か実際の本物を…

SENGAI〜禅画に遊ぶ@出光美術館

センガイは毎年見るけれどここまで尽くした贅沢な展覧会は久しぶりです。 いつも軽妙な筆致で本質を突く言葉にどきっとします。 釈迦三尊・十六羅漢図や滝見観音画賛で 精密な筆致で描きこまれている。◎ 指月布袋画賛 指先(経典)にとらわれては月(悟り)は見…

BIOMBO/屏風 日本の美 第三期@サントリー美術館

屏風ってなんて素敵な文化なのかしら と 惚れ惚れしちゃうような作品が勢ぞろい。◆山水屏風(せんずいびょうぶ)平安時代 国宝 ◆山水屏風 鎌倉時代 重文 ◆山水屏風断簡 南北朝〜室山時代 ◆厩図屏風 室町時代 ◆書画押絵貼屏風 室町時代 ◆悠紀・主基地方風俗歌…

百段階段×大奥展@目黒雅叙園

「昭和の竜宮城」と異名をとる目黒雅叙園歴史ある建物で絢爛豪華である。昭和6年に10年の歳月をかけて完成さ 大変厳しい時代の当世の一流の腕を持った職人が結集して建てたとはなんとも立派である。 銘木、手の込んだ組子、ひとつひとつが素晴らしいので全て…

SKIN&BONES @国立新美術館

1980年以降のファッションと建築の関係。 人間の身体を覆い守るもの 服飾と建築はいずれも人間の身体に触れ合う密接な関係であり、現在の生活でそれ無しには生活できないほど重要な存在である。 「衣食住」のうち守り顕示するもの。 その手法が「衣装」と「…

水と生きる(第三期)@サントリー美術館

今回は最終章に相応しい水の変化を中心として構成。 水が落ちて瀑布となり、雨となり、雪となる その変化を上手く意匠化したり、美術工芸のなかに込めている。◆英一蝶「田園風俗図屏風」 川遊びの子供たちが愛らしい姿である。 ◆円山応挙「青楓瀑布図」 ちょ…

MELTING POINT@東京オペラアートギャラリー

会場すべてが変貌する展覧会です。◆Jim Lambie Zobop〔ゾボップ〕 ギャラリーを金銀白黒のテープで埋め尽くす 全く別次元の異次元世界に入り込む。 空飛ぶ絨毯が壁に張り付く。 Zobop ◆渋谷清雄 Mystery Circle 泡 大きくも繊細なレース編みの世界が 壁や床…

「室内」の52年展-山本夏彦が残したもの@INAX gallary

「室内」の52年展- 山本夏彦が残したもの@INAX gallary 銀座京橋のINAXがリニューアルして白いタイル壁の空間になりました。 山本夏彦氏が生み出し残した雑誌「室内」を回顧する展覧会です。 さすが名編集長だけあって随筆も一流、構成も こんな風に編集長…

金刀比羅宮 書院の美ー応挙・若冲・岸岱ー @東京藝術大学美術館

ずっと金刀比羅に行きたかった私としては楽しみな企画です。 娘二人と知人二人と合流し、台風襲来にもめげずに15日結集して辿り着きました。 入って見て驚く構成の見事さです。障壁画をこう再現されるのがとても面白いです。 襖絵をこう間近で見れて しかも…

芸大コレクション展 歌川広重《名所江戸百景》のすべて

広重「名所江戸百景」 今回は二度め♪ 娘二人と知人と一緒にじっくり堪能しました。 今回は芸大の図録でじっくり予習しつつ、やはり実物には替え難いですね。 ゴッホの「夜のカフェテラス」 (東京国立近代美術館「ゴッホ展 孤高の画家の原風景」で大人気でし…

水と生きる(第二期)@サントリー美術館

和モダンの格子を気に入られて、周囲の六本木ビル群で 美しいとはいえない風景を縦格子によって 「隠しながら見せる」工夫があるとおっしゃっていました。 出光美術館の皇居前の風景が全面ガラスで見渡せるのとまた逆の発想です。 障子戸も明かりが入るかど…

藤森建築と路上観察展@東京オペラシティーアートギャラリー

これは絶対行かねばと思いまして。[藤森建築と路上観察展」 仕上げや屋根の工法、道具などを例示して リアルに見せてくれる面白い導入部です。 私の父が大工なので木の感触は凄く好きです。 いろんな工具で試してみる この「試してみる」根性が とても素晴ら…

大正シック展@東京都庭園美術館

明治と昭和に挟まれた15年の大正期、 アールデコの影響も受けてエログロナンセンスな時代でもあった時期。 女性は物憂いのある表情の美人が多く描かれ、時代も混沌とした昭和初期に入っていく。 芸術家は時代のにおいを嗅ぎ描いていくのか。 有名無名問わ…

水と生きる(第一期)@サントリー美術館

この季節「命の水」を提供するサントリーならではの視点ですね。サントリー美術館は1300円/回で、しかも三期に分けて展示している。 その商売したたかさに参りました。さすがのサントリー。 レギュラー会員は年間7000円で、同伴無料でイヤホンガイ…

PARMA展@国立西洋美術館

イタリアのパルマ地方の宗教芸術が発端でしたが、ローマやミラノとは違った印象を受けました。 全てが優雅に柔らかな線、そして宗教や神話をテーマにして誰もがわかり易く理解しえる目や感性に訴えてくる題材があります。 教会での画面構成は閉じられた空間…

肉筆浮世絵のすべて(後期)@出光美術館

実際に筆で描かれた一点もの 江戸期の美人と 着物の艶やかさ華やかさに満ちている作品ばかり◇春秋美人図 葛飾北斎 着物の細部までこだわりぬく絵筆の見事さに恐れ入る 初公開の「亀と蟹図」「樵夫図」などユーモアある作品も◇更衣美人図 喜多川歌麿 出光美術…

MOTコレクション@東京都現代美術館

スケールの大きな現代美術を堪能する空間。 ◆スゥ・ドーホーの「リフレクション」 水色ナイロンで見事にエントランスの空中を二分している。 重力もない世界 空間に収まる風?水?わくわくする展示。 ◆加藤美佳「カナリア」「seed」 瞳とまつげから熱いメッ…

アートで候。会田誠 山口晃展@上野の森美術館

栗の花の香りと寺の鐘の音 上野の夜は静かで暗い 「アートで候。会田誠 山口晃展」 二人の大作はやはり眼の前にしなくては体験出来ない芸術。 お二人の初期作品がエントランスを迎えてくれて ◇山口晃「洞窟の頼朝」(1990) 本人にも似ている気がするが…

肉筆浮世絵のすべて(前期)@出光美術館

浮世絵師といえば 歌麿、北斎、広重・・ といった絵師のイメージ 繊細な筆致を堪能できる肉筆画の多くに あまりの美人ぶりにドキドキしてときめきます。 細身の身体や手先のラインもそうですが、 ちょっとアンニュイな表情、きりりと細面 着物の図柄の多彩豪…

日本を祝う@サントリー美術館

日本を祝うは三期に分かれて構成。 寿ぎの作品が揃い、本当に日常の美術品がこんなに豊かで見事かと思う。 エントランスからイヤホンガイドを借りて足を進めて4階へ。 しっとりと照明を落とした中で陶磁器や能衣装、屏風絵の見事な事。 ロゴマークになった…