須田悦弘@ギャラリー小柳

 活字組みのDMが人となりを表している。

 ギャラリー小柳がいつもより、すっきりした空間。右回りに壁沿いを歩いていく。
 最初に見つけたのは、見事な泰山木の蕾と花をつけた枝ぶり。
ロンドンから里帰りした作品。
 そして、チューリップ。葉脈も見えるような可憐な花弁に穴が開く。
そっと「花」が添えられる。
 見渡す限り白い壁とコンクリート柱に、青い朝顔が壁から突き出ている。
早朝蕾の中に折り畳まれていたパラシュートのような薄い繊細な花弁が
なぜがゴツゴツする朴の木から生まれるのか。
彫刻に適した素材だというが、これほど薄く繊細な形になるのも
非常に神経を使いそう。
 一周してからリストを拝見する。見逃してしまった花があった。

ツツジ 花弁はもちろんだが、あんなにオシベが活き活きするものだろうか。
ハギ 秋の花らしい、そうひっそりしている雰囲気がやはり須田ワールド。
ドクダミ テーブルの下にひっそり。

 Magnolia =木蓮科 泰山木も 朴の木も仲間なのですね。

ホノルル現代美術館の作品も見たい。