フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展

ラピスラズリの鮮やかな青色、黄色の上着と紅色のスカート
色彩も鮮やかですが、何にしても
永遠に流れ続けるような輝き注ぎ入れている牛乳
光の粒子を浴びたパンの数々
オランダが「国家の尊厳」にかけて守ったという一枚の絵が
いかに偉大か実際の本物を見なくてはわかりません。
 テーブルが計算尽くされた配置。
徹底された美を突き詰めて一枚の絵から生まれる世界
じっくり永遠に見つめても幸せな時間。

【1章 黄金時代の風俗画 】
5 Gabriel Metsu 猫の朝食
 緻密な画面に愛らしい子猫

6.Cornelis Bisschop りんごの皮を剥く娘
 娘の背後の奥行きがある空間 間口が狭く奥が深い設計は
間口の広さにあわせ税金を徴収していたオランダでの知恵
うなぎの寝床、長屋ですね。

10.Caspar Netcher 子供の髪を梳く母のいる室内
 寓意に満ちた母子の絵 あっかんべえしている子が可愛い

17.Jan Havicksz Steen 鸚鵡の鳥籠
 鸚鵡に餌をやる女 それが寓意の題材
ステーンは日常生活の醜態を描くのが上手

【2章 フェルメール「牛乳を注ぐ女」】

【3章 工芸品 フェルメールと音楽 】
 絵画にみられる工芸品や古楽器、そしてフェルメールの場所を再現

【4章 版画と素描 】
 版画でも光の取り入れ方がそれぞれ工夫があって
人物がどう浮かび上がるか味わいがある。
 男と女、酒場の情景、女性のイメージなど当時の様子
77.Nicolaes Vorkolje 蝋燭を持つ少女
78.Nicolaes Vorkolje 蝋燭を持つ寝台の上の女
 漆黒の闇から仄かな光で照らすの姿がとっても

【5章 偉大なる17世紀の継承と模倣 】
25.Abraham van Stij(1) 大鍋の内側を磨く女
 ピッカピカに輝く照り返しの表現が良い
27.Adriaan Meulemans ランプの明かりに照られた台所
 ランプの光ゆえに闇が輝く空間
30.Jan Ekels ペンを削る男
鏡を使って表情を映し出す 

【6章 19世紀後半のリアリズムの風俗画 】
33.Alexander Hugo Bakker Korff ぼろ布の籠
布が光に当たって様々な色合いに変化する
34.Jozef Israels 小さなお針子
窓辺にチューリップ
36.Cristffel Bisschop 日の当たる一隅◎
タペストリーが手前に、鏡で横顔が映し出される
37.Alexander Hugo Bakker Korff ワッフルを焼く女
42.Nicolaas van der Waay アムステルダムの孤児院の少女 
19世紀人気の画題だったとか