水と生きる(第二期)@サントリー美術館

 和モダンの格子を気に入られて、周囲の六本木ビル群で
美しいとはいえない風景を縦格子によって
「隠しながら見せる」工夫があるとおっしゃっていました。
出光美術館の皇居前の風景が全面ガラスで見渡せるのとまた逆の発想です。
障子戸も明かりが入るかどうかで印象も変わります。
天井も格子にして少し上が見えるのが建築構造が好きですと
また面白い印象となるようです。
 Nさんのお気に入りは、「水」にちなんだ和歌を取り合わせ、
展示に工夫されていたこと。
 今回は紅型が多く出品されていました。
水の形を捉える、波の形を描く 面白い試みの展覧会ですね。

 お昼は表参道の福井三国温泉あらそ亭で塩蕎麦とおろし蕎麦を頂戴しました。
シックな内装ですが入口のあしらいなど風流で
夏らしい演出がされて心憎い空間です。
グラッセリア青山にあり、ふくい南青山291では福井の銘揃い。
Nさんは越前和紙をお買いになりました。
私は塗箸と「おいしいキッチン」レースを購入しました。

 その後、銀座の源吉兆庵にある 小さな美術館に寄って来ました。
今月は「柳田国男」ゆかりの机や直筆手紙、
特製葉書など自身の写真も印刷して素敵な感じでした。
二階は特選菓子、一階はお菓子売り場ですが、
壁には能装束の図が三点飾られており、また静謐な空間です。

和 日本の文化の良い部分をきちんと活かして引継ぎ
今現在の生活に上手に取り入れ味わうことを思う そんな一日でした。