肉筆浮世絵のすべて(前期)@出光美術館

 浮世絵師といえば 歌麿北斎、広重・・
といった絵師のイメージ
繊細な筆致を堪能できる肉筆画の多くに
あまりの美人ぶりにドキドキしてときめきます。
 細身の身体や手先のラインもそうですが、
ちょっとアンニュイな表情、きりりと細面
着物の図柄の多彩豪華絢爛ぶり。
 一昨年の「北斎展」でも 北斎の肉筆画集成や
晩年の作品など惚れ惚れする筆致です。
 今回は「亀と蟹図」ですが、
墨の濃淡で存在感ある姿です。

 寛文年間の初期の姿も無款とはいえ
十分過ぎるほど絵姿。
 「絵姿女房」という昔話がありますが、
こんな綺麗な絵があったら仕事なんて出来やしない。
まして目の前にあったら、動けませんね。

 蚊帳や絽から透けて見える着物の図柄や
着物の袖口から表情豊かな手先、首もと
すっかり艶っぽくて、入館料以上の満足感です。

 前期後期とかなり作品が変更されるので、
二回行かなくては元が取れませんかね。

+美人鑑賞図 (勝川春草)
このクリアファイルはデザインが秀逸。
お得なお土産です。
+春秋美人図 (葛飾北斎
ポスターのお二人です。表情もさることながら
着物の図柄の驚くほど繊細なこと。
+亀と蟹図 (葛飾北斎
初出品とは驚き。味わいある亀の表情です。