SPACE FOR YOUR FUTURE@東京都現代美術館


『アートとは科学、デザイン、建築、ファッションなど
様々な領域と対話するための言語だ』(オラファー=エアリソン)
 アーティスト、クリエーターと観客とのコラボによる展覧会と


今回のキュレーターは金沢21世紀美術館を成功に導いた
長谷川祐子さんと知って驚き そして納得。
マイケル=リン や SANAA(西島 石上純也 の登場
みんな金沢21世紀美術館とのご縁
http://www.kanazawa21.jp/ja/index.html

◆Elisabetta di Maggio
薄紙を切り抜き水生微生物を描いたというが、
フラクタル画像のように
どこかで見た地図やレース模様にも見える。

◆マイケル=リン
この美術館の空間ならでは繊細かつ大掛かりな鉛筆画
そしてすべての壁びあらゆるものに連続する絵柄が続き、
キャンバスにも連続して鮮やかに描かれている。
幸い天井には描かなかったが、空間の力。
そこに住まうアートとして、空間を全て埋め尽くすMOTならでは。

SANAA《フラワーハウス》
自然共生
花びら型の褶曲線に透明アクリルで境界線を引く連続性。
透明で鳥がぶつからないのか...心配。
実際に出来上がったら紹介されるでしょうね。

◆Ernesto Neto《フィトヒューマノイド
体感できる柔らかな彫刻 
穴には男性の香りと女性の香りが入っているそうだ
ラベンダーの香りかしら

◆足立喜一朗《e.e.no.24》
「一人ディスコ」♪ 素晴らしい
映像は下北沢の一角で収録されたとか。
まさに現在を映し出すマジックミラー

Hussein Chalayan《LEDドレス》
建築とファッションで見たことがある!
木製テーブルをドレスにした張本人
「LEDをまとう」チップから流れるような光が。
これはNHK紅白歌合戦で既に実現されていたかも。
最先端技術をファッションに取り込む。現在も今後も。

◆タナカノリユキ《100ERIKA》
エリカの頑張り100倍。彼女自身もしっかり演じたアーティスト
100通りの映像を見て「みた目9割」のうそ加減。
人は外見で判断される?発言で判断される?
問題の記者会見も彼女なりの抵抗かしら とも。
映像の世界を見て!
俳優はその中で生きているのであって
私生活や発言までその一部と見なす現代メディアへの警鐘かも

◆(avaf)
antatato vuivui attoteki fukusayo
廃屋の中の楽園
ポップなグラフィックやネオン
大竹伸朗にも近しい感じかも。

◆蜷川美花《my room》
 赤い金魚やら 幻灯機のように夢見心地のmy room 
映画「さくらん」の映像のように
緋色が艶かしく原色が鮮やかな蜷川流。
「金魚はびいどろの中でしか生きられぬ」というように
華やかでありながら、儚くも艶やかな空間

◆Carsten Nicolai《フェーズ》
これMOTならでは
真っ暗闇から光が投げかけられるそのプロセスに
光の粒子の中を 霧が立ち上り ゆらめく。
まるで映画館で投射機を眺めているように
その光の先に現れる映像と音に。
光の彫刻のようである。

石上純也《四角い風船》
 どこにピアノ線があるか一生懸命探していたのに!ヤラレた!!!
恐ろしいアルミの構造物を宙に浮かべてしまう発想と実行力
構造・製造それぞれの力で、実現してしまうところが凄い。
あの大きさがヘリウムガスを注入する一番ふさわしい大きさとか。
アルミ板 10×10 どれくらいのスケールなのか。
ちょうどいらした建築事務所の鈴山さんにお話を伺う。

◆Olafur Eliasson《四連のサンクッカー=ランプ》
この空間だけオレンジの暖かい光に包まれて、
緑と紫の光がそれを少し穏やかに引き立てている。
「夢をお願いしてみよう」こどもガイドにあり。

◆DEMAKERSVAN《レース・フェンス》
こんなフェンスが欲しかった。
素敵じゃないですか
歌うように踊るように曲がり行くフェンス。

◆Barvara Visser《俳優と詐欺師》
二方向から同時進行で展開するのに画像が異なる。
俳優と虚言癖症患者を 俳優が演じている。

◆DAIKIN air design peoject
Nostalgic 屋久杉土埋木
Love....とってもすき
Future ビタミン

 今回は靴を脱いで素足で感じるアートも多かった。
身体という内的空間が、身に着けるものから、覆うもの 囲むものと
外的空間へと連続することを体感する
五感を通じて全身で受け取る展覧会。
いずれかの時に遺伝子組み換えの覚醒反応が生じるかもしれない。


ART iT no.17」に石上とLinの対談
「BT 美術手帖 902 2007.12 キュレーターという仕事」に
長谷川祐子さんとこの展覧会が
図入りで紹介されている。