美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方@埼玉県立近代美術館

会期 〜2009年5月17日(日)

開館時間 午前10時〜午後5時30分(入場は閉館の30分前まで)
ところ 埼玉県立近代美術館 企画展示室2階




 オランダのグラフィック・デザイナー、ディック・ブルーナ
ミッフィーうさこちゃん)」が登場する絵本
うさこちゃん びじゅつかんへいく (ブルーナの絵本)
うさこちゃん びじゅつかんへいく』は、主人公のうさこちゃんが家族と一緒に美術館を訪れる話
。初めて本物の美術作品に触れた子どもの新鮮な驚きや感動、そして楽しみや喜び。
 作品を子供たちの目線まで下げての展示や 会場内でミッフィーが案内してくれるのが嬉しい。。
第1部「見てみよう」の絵本の内容に沿って埼玉県立近代美術館のコレクションをわかりやすく紹介。


「ほんもの そっくり」
 うさこちゃんが美術館ではじめて見たのは、ほんものそっくりなりんごの絵。
 写実的な静物画や、スーパーリアリズムの巨大なゼリーの絵(上田薫《ジェリーにスプーンC》などを紹介。
「うごく かたち」
 うさこちゃんが次に見たのは、天井から吊るされ、ゆれるモビール
吹き抜けに高田洋一《水生翼》が登場。カウフマン《小さな美術史マシーン》人差し指が大きく小さく変化して動くもの。 「いきもの いろいろ」
 木村直道《ペンギン》《ズイズイズッコロバシ》など動物や虫、魚をテーマにしたユーモラスな作品。
「いろの ぼうけん」」
 手前に置かれている透明アクリルの椅子《プリア》。
「どこへ いくの?」」
 画面の外への広がりを想像してほしい絵。草間彌生《A.Q.INFINITY NET》
「なにで できてるの?」」
 倉俣史朗《ミス ブランチ》
「かたちの くみあわせ」」
 円や三角形、四角形などの単純なかたちと色を組み合わせた作品たちが並んでいます
熊谷守一《夏の月》と平塚運一《十五夜》をつなぐ折鶴 巧いなあ。壁面で遊んでいる。

第2部「考えてみよう」では、ディック・ブルーナの作品
レジェ《誕生日》にインスパイアされたブルーナが、フォルムと色を自由に表現。
デザイナーとしてのブックデザインは、キャラクターごとにまとめた展示がオモシロイ。
「絵本と主人公たち」
絵本の原画は、ブルーナが丁寧に丁寧に線を引いたのがわかる。
企画展の会場はこんな感じ
ちょうど園児たちが学芸員のお兄さんの話を聞いているところ。美術館の床に座って、絵をみながら自由な話が出来る環境が、日本にも出来たのかな と キッズミュージアムを期待している私は嬉しい。全国巡回展だが、第一部はそれぞれ主宰する美術館の所蔵品で工夫しているのだろうか。
株式会社キュレイターズの展示デザイン。

なおMOMASコレクション常設展示もお奨め。
デルヴォー「森」
小茂田青樹「春の夜」
特にヘルベルト・バイヤーの展示ディスプレイを再現した一角が面白い。

お天気がよい日 美術館のある公園に出掛けるのは 幸せ気分。