第三回現代陶芸の今 菊池ビエンナーレ展@菊池寛記念智美術館

 初めてこの菊池寛記念智美術館を訪れた。東京ぐるっとパスに加わったのも発端だったが、気になる作家が入選していたから。ビエンナーレも2004年から三回目だそう。
Restaurant Voie Lactee
(天の川…いつか訪れたい穴場)レストランに入り右手硝子の手すりを伝い降りていくと、まるで別空間。



それぞれの器が相応しい場所に収まるように展示される。その中で気になった作品

◇南公二「夢の香気の蒸留器」こういう作品が受賞すると陶芸界に期待が持てる。
◇藤笠砂都子「FLOW」重量感を全く感じさせない飛躍感。風を感じる。
◇間野舜園「タタラ極細線文様茶注三種」意匠と色彩の味わいが深い。
◇久保田厚子「青白磁苺紋大皿」東京国立近代美術館工芸館で一目ぼれした作家。オランダイチゴが愛らしく、この青白磁が清々しい色み。
◇新里明士「光器」
 前から「光器」で知っていたが、意匠は今まで以上に繊細な作品。陶芸作家のコメントが丁寧だ。
なごみ」で初めて知ったが、すでに東京国立近代美術館工芸館で出品や六本木SAVOIRで個展をして有名だったよう。実際は へうげ十作で実際を知る事になる。
 
しかし318点応募からの53点、それぞれに相応しい展示は魅力を引き出し贅沢な空間。陶芸に対する熱い情熱を近代作品を泉屋博古館で見た後だったので、一層惹きつける。また通いたい。