茶の湯展@東京国立博物館

4月11日から6月4日まで 展示替えあり
東京国立博物館平成館

茶の湯展@東京国立博物館
茶の湯の歴史を書物や名品をズラリと引き揃えて知ることが出来る大規模な「茶の湯」についての教科書のよう。

出品リスト
ジュニアガイド
みどころ

        • -

以下は私のお気に入り

第1章 足利家の茶湯 唐物荘厳と唐物数寄
曜変天目 稲葉天目》南宋(1) 静嘉堂文庫美術館
《油滴天目》南宋(2) 大阪市立陶磁器美術館
牧谿 観音猿鶴図》牧谿(4) 大徳寺
竹虫図》伝趙昌筆 南宋図(24) 東京国立博物館
木葉天目》南宋(44) 大阪市立陶磁器美術館
《油滴天目》金 (45) 龍光院

第2章 侘茶の誕生 心にかなうもの
《灰被天目 銘 夕陽》(61)
《灰被天目 銘 虹》(62)
《一行書「一夜落花雨満城流水香》一休宗純筆(66)
竹茶杓武野紹鴎(たけのじょうおう)(79)
《芦屋浜松地歌入真形釜》(92)

第3章 侘茶の大成 千利休とその時代
《灰被天目 銘 夕陽》(61)
《偈頌》 宗峰妙超筆(111)
《唐物鶴首茶入》(118)
《黒楽茶碗 銘 ムキ栗》長次郎(137)
《黒楽茶碗 銘 利休》長次郎(138)
伊賀耳付水指 銘 破袋》(161)
《瀬戸黒茶碗 銘 冬の夜》美濃(165)
《志野茶碗 銘 羽衣》美濃(170)
《志野茶碗 銘 卯花墻》美濃(171)三井記念美術館
《鼠志野茶碗 銘 山の端》美濃(172)根津美術館
《絵唐津菖蒲文茶碗》(181)

第4章 古典復興 小堀遠州と松平不昧の茶
《高取面取茶碗》(193)
《瀬戸茶入 銘 橋姫》(196)
《高取 茶入 銘 横嶽》(200)
丹波耳付茶入 銘 生野》(201)
《紅葉呉器茶碗 銘 菊目》(203)
《御本立鶴茶碗 銘 千歳》(206)
《色絵鱗波文茶碗》仁清(215)
《大菊蒔絵棗》原羊遊斎(227)
《志野茶碗 銘 藁屋》(232)

第5章 新たな創造 近代数寄者の眼
《駿牛図》(234)藤田美術館
交趾大亀香合》(235)藤田美術館
《大井戸茶碗 細川井戸》朝鮮 (259)畠山記念館

これぞ暁斎@bunkamura

2017年2月23日(木)〜4月16日(日)Bunkamura ザ・ミュージアム
ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力

「地獄大夫と一休」三味線を奏で踊る骸骨が出迎える。
中村剛士さん×チバヒデトシさん×黒田和士学芸員のクロストーク

イギリスのイスラエル・ゴードマンコレクションから秀逸の河鍋暁斎の作品がずらりと来日している。

今回は内覧会で特別撮影許可を頂いた。実物をじっくり眺めることほど至福な事はなく、今回は会場風景のみ紹介したい。(作品番号)

実物をとくと眺めれば、その筆さばきの軽妙洒脱ぶり。そして緻密な描き込み。
動物や妖怪、神様も鬼も 実に愛らしく楽しく紙上で大活躍している。

始まりは象×狸。愛らしい小さな狸と白象。
ゴールドマンさんのお気に入りで一度は手放したものの買い戻したという。(1)(2)(3)
動物、とくに蛙の表情は鳥獣戯画を研究し尽くしてオリジナルに動き出す。
歌川国芳の影響も感じる動物たちの賑やかな振る舞い。

2章は黒鴉の群れ。30点ほどコレクションがあるという。ただならぬ黒づくめ。

大仏と助六、五聖奏楽図、野菜尽くしに魚介尽くし (75)(74)(73)(72)
尽くしは同時代の絵師が集まって描き寄せた逸品。

鍾馗と鬼 崖から吊るし 蹴り上げ 懲らしめ。鍾馗様は大人気アイテム。しっかり伝統に即した鍾馗像も然りだが、こうしたヤンチャぶり。(105)(106)(108)

蓬莱七福神山水画の世界で遊ぶ神様。鷹と風神の掛け合い、鬼の恵方詣。とにかく神も鬼もこの世の人間以上に面白く描く。(112)(115)(114)

半身達磨 
弟子ジョサイア・コンドー旧蔵。ゴールドマンさんが55ポンドで初めて買った作品がこの達磨!
(158)(159)(160)

寒山拾得 墨の濃淡、筆の表情を十二分に駆使している。(167)

地獄大夫と一休&ハイカラな三味線骸骨
暁斎の代名詞とも言えるこの画題。
太夫の打掛に描かれた魑魅魍魎な地獄図巻と陽気に踊る一休。
そして何よりこの絵で活き活きしている骸骨たち。生か死のあわい。性のあわい。
(128)(129)(140)

石橋図(木版着彩金泥が見事)
いつも洒脱で滑稽な画風が印象的だった暁斎のこうした絵師魂が新鮮だった。
イギリスのゴールドマンさんがこうした作品を目利きで選び、イギリスへ連れて帰り
そして現代の日本へと架け渡してくれたことに感謝したい。
(171)(173)

展覧会図録はこの厚みで2500円
顧客に合わせ何でも応える万能選手はまさに筆ネイティブ!
酔っても素面でも書画会での万能ぶりが伺える。暁斎人気あっぱれ。
しかも春画も遠慮なく入っている。永青文庫春画展を超えて日本は少し抵抗力がついてきたようだ。
この展覧会は18歳未満おことわりもしないし、会期中無休という太っ腹企画である。

なお全国巡回予定の暁斎人気。
どれも美術館によって暁斎の魅力をどう仕立てるかが興味深い。
4月22日(土)〜6月4日(日)高知県立美術館
6月10日(土)〜7月23日(日)美術館「えき」KYOTO
7月29日(土)〜8月27日(日)石川県立美術館

屏風にあそぶ春のしつらえ -茶道具とおもてなしのうつわ-(前期)@泉屋

「屏風にあそぶ春のしつらえ -茶道具とおもてなしのうつわ」

住友コレクション 泉屋博古館分館

2017年2月25日(土)-5月7日(日)
《前期》2月25日(土)-3月26日(日)
《後期》3月30日(木)-5月7日(日) 

今回は美術館開催の内覧会にて特別に撮影許可を頂き紹介する。

野地館長と森下愛子学芸員より会場にて丁寧な説明を頂いた。

ここで一番の見どころは、文句なく「二条城行幸図屏風」である
江戸時代の徳川家光後水尾天皇を載せた御車がそれぞれの方向へ進んでいく様子を描いたもので
行列だけではなく、見どころはそれを見物している市井の人びとの活き活きとした生活の姿である。
総勢3226人に及ぶ行幸の列と観衆を描くが、その着物から食事、飲んで食べて遊んで生きる姿は面白いほど活き活きしている。

『二条城行幸図屏風の世界 天皇と将軍華麗なるパレード』泉屋博古館 編 (2014/11)
二条城行幸図屏風の世界―天皇と将軍華麗なるパレード
驚異の高精細スキャナー画像による屏風絵の世界へ! 
寛永3年9月、上洛中の徳川秀忠、家光の招きに応じ、後水尾天皇が二条城に行幸する様子を描いたという「二条城行幸図屏風」。
総勢3226人に及ぶ行幸の列と観衆を精細画像でクローズアップし、子細に読み解き紹介する本。
これでじっくり読破しても良いし、会場内では映像でわかりやすく紹介している。
(ただ賑やかな音や不思議キャラがこの美術館のイメージとはちょっとズレている感じ)


二条城行幸図縁、つまり後水尾天皇にゆかりがある茶道具類が並んでいる。
展覧会では中味、うつわのみ並べる事が多いが、こうして中箱、外箱、掛け軸、仕覆など茶道具をしまうさまざまな仕立ても一緒に展覧できる贅沢はこの美術館ならでは。

 住友家では裏千家の道具類が並ぶ。

《瀬戸肩衝茶入 銘 打出》


《唐物写十九種茶入》
可愛らしい茶入れがそれぞれ個性的でありながらズラリと並べて拝見すると壮観!
茄子、文琳(りんご)、瓢箪など果実の形を見るものも愛らしいもの。

《瓢箪釜 銘 空庵》は裏千家の形だそう。「空庵」という書と共に。


香田勝太《春》春秋草花図、 (手前)三代清風与平《白磁桜花紋花瓶》
写真左の屏風は油絵で描いたという珍しい屏風。


菊池容斎《桜図》、裏千家らしいお道具《夕顔彫皆具》、(手前)三代清風与平《白磁桜花紋花瓶》
野地館長によれば、一昨年住友家の蔵から発見されて今回初公開とのこと。しっかり桜花を描き込んでいる技を見てほしいとのこと。
作者菊池容斎(1788-1787)は幕臣で流派全て学んだという。江戸期の上野寛永寺の桜を描いているが、戊辰戦争で焼けてしまったのだ。

いずれも桜尽くし。
大阪の漆問屋「東門」の手による漆は、桜楓を織り交ぜて美しく配する。驚くことに黒地に黒漆で繊細な桜楓を描いている。
金で描くのと違い一見わからないが、光の加減でそれが浮かぶとき声をあげる位驚いた。なんとも粋な至高の漆芸である。

生誕300年伊藤若冲展@東京都美術館

生誕300年伊藤若冲展
東京都美術館では前期(5月8日まで)後期(5月10日から24日まで)で開催する。

 伊藤若冲相国寺に寄進した作品33幅。若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館)が東京で一堂に会すのは初めて!空間を360度で再現する。
 数年前に相国寺でも引きそろえて公開されましたが今回のような円形での展示は面白いもの。ここは展覧会での混雑時には味わえない静謐な空間。
明治の廃仏毀釈の時、相国寺は止む得ずこれを皇室へお渡したが、それゆえに大正期、そして平成の大修復を経て今なお鮮やかで美しい状態を保つ。

 展示内容目録。巡回をしないので必見!それゆえ連日混雑しているが、午前中が激混みする割には夕方は比較的ゆとりがある様子。

 「孔雀鳳凰図」岡田美術館蔵は初のお披露目だという。

 図録も3000円だが図版が大きくで見やすくエッセイもふんだんであり、ブックガイドも丁寧な解説を付けている。関連グッズも多数開発販売されていてちょっとした若冲ブームあやかりものが多数。

 こんなに有名になるとは明治時代には思われなかったに違いない。皇室に収められたのも運命。アメリカでプライスコレクションとして愛されることも運命。おかげで今の日本人が対面出来るのだから有難いこと。

REVALUE NIPPON PROJECT@汐留ミュージアム

中田英寿が出会った日本工芸
2016.4.9-6.5
パナソニック汐留ミュージアム

 元サッカー日本代表中田英寿が現役を引退し、2009年の春からはじまった47都道府県をめぐる旅。日本の伝統文化、農業、ものづくりなどを通じて、中田は改めて旅で出会い日本を再発見しました。
 「Revalue NIPPON Project」は、日本の伝統文化をより多くの人に知ってもらうきっかけ、新たな価値を見出すことにより、伝統文化の継承・発展を促すことを目的としている。
 サッカー元日本代表の中田英寿が2010年に「REVALUE NIPPON」として日本工芸に現代芸術やプロデューサーとコラボしている。
Revalue Nippon 日本の文化をめぐる旅。 - nakata.net
TAKE ACTION FOUNDATION

 それを学芸員の岩井美恵子さんがこのミュージアムのために新たなに構成した展覧会。
 図録はマガジンハウス社と組み、一冊の日本現代工芸の作品集のような趣。6月以降書店で販売されるという。

 「陶磁器」「和紙」「竹」「漆」とテーマを決めてアーティストと新たな作品を生み出している。
2010年三越でチャリティー展覧会があった作品から今回の為に作られた作品まで。気になった作品をいくつか。

002 香炉 和田的の白磁。連続性がある変化の器が面白い。
004 新里明士の光器に宮島達男がデジタルカウンターをデザイン。
014 橋本彰一 張子のシロクマ。和紙が毛並のように美しい。
016-020 日本の風景を堀木エリ子による和紙と写真家を組み合わせてプリントする仕組み。
028 ぬのもあれ 伊勢型紙の縞模様が交錯して浮かぶモアレ文様。 
030 silver balloon 伊勢型紙の照明器具。浮かび上がる光
034 ココロデスク 彦十蒔絵 鳥獣花木図屏風蒔絵 若宮隆志。若冲のモチーフが漆で表現されている。

もっと日本人が注目して良い展覧会。ジュニアガイドも初めて知る日本工芸をわかりやすく教えてくれる。おすすめ。

古九谷展@戸栗美術館

古九谷展 戸栗美術館
陶磁器専門美術館として有名な戸栗美術館では古九谷に焦点を当てた展覧会が開かれている。
ここで新たな発見があった。
実は「古九谷焼=加賀前田藩=石川県」のイメージが強かったが、実は伊万里で生まれた技法だったのだ。戸栗美術館は解説パネルがとてもわかりやすい。また、一品ごとに鏡を置いて裏面も鑑賞できるように工夫されている。まさに陶磁器にとっては幸せな美術館環境だ。
 江戸時代、17世紀初頭に佐賀・有田において誕生した伊万里焼。草創期には青色で文様を描く染付が大半だったが、1640年代頃には、赤・黄・緑・紫などの上絵顔料が新たに導入され、色彩豊かな色絵製品が生み出された。
 これらの初期色絵を「伊万里・古九谷様式」と呼ぶそうだ。
 古九谷様式には、幾何学文様を淡い色調で模したもの、中国絵画の画題を鮮やかな色調で描いたもの、小袖や屏風絵を思わせる意匠を濃い色調であらわしたものなど。中でも目をひくのは、濃厚な色彩を用いた大皿。
 古九谷様式の大皿は、大胆なデザインと色遣い、緻密に描きこまれた縁文様や地文様など。その力に驚かされる。
 古九谷様式と同時代には、染付・銹釉(さびゆう)・瑠璃釉(るりゆう)などの製品も多数つくられました。17世紀中期は色絵の導入だけでなく、成形や焼成技術においても格段の進歩がみられる技術革新の時代そうだ。
 古九谷様式の色絵大皿を中心とした名品、同時代の伊万里焼をあわせて約80点展示されている。
 会場では石川県小松市九谷焼竹隆窯の北村隆さんがお声かけ下さり、ご自身のみならず、ご子息の個展を紹介してもらった。新宿伊勢丹のギャラリーで130点もの新作を発表されて、世界的にも活躍されている。緻密な動物画が九谷焼らしい色彩で彩られる。
 これから開催される東京ステーションギャラリーの展覧会にも顔を出されるそう。2015年8月1日(土)から9月6日(日)まで「交流するやきもの九谷焼の系譜と展開」も開催される。
「交流」という言葉をキーワードに、江戸初期の古九谷から再興九谷、明治期の輸出陶磁や近代の展開を経て、現代にいたるまでの九谷焼の系譜を、各時代を代表する名品によって辿り交流するやきもの、九谷焼の本質に迫る内容だという。

 佐賀県伊万里から陶工が高い技術をもって開発した九谷の色彩や技術に魅了された前田藩。政略結婚で鍋島藩から前田藩に嫁いだものの、その技術は秘密。古九谷様式が出た百年後に京都から陶工を呼び寄せ再興させたという。陶磁器の高い技術は秘密。
また柿右衛門や有田の栄華も、中国が明から清へ変わる混乱期に乗じて日本の陶磁器がヨーロッパに輸出されていったとか。世界の歴史や日本の歴史に翻弄される陶磁器の歴史は不思議なもの。この輸出から西洋の陶磁器が研究されて誕生するのだから奇縁。行き来戻り、そうして技術力は高められていく歴史の不思議。
古九谷から多くを知り出会う一日だった。

花燃ゆ@江戸東京博物館

平成27年6月4日(木)〜7月20日(月・祝)
花燃ゆ江戸東京博物館1階
平成27年4月18日(土)〜5月24日(日)山口県立萩美術館・浦上記念館 
平成27年8月1日(土)〜9月6日(日)アーツ前橋 

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」放送にあわせた展覧会。
吉田松陰の妹・杉文の家族、吉田松陰ゆかりの松下村塾などを、歴史資料で紹介することで、幕末維新期から明治・大正と流れる変動の時代を描いています。華やかな美術品博物品ではな、ゆかりの家族、友人、門下生といった繋がりを直筆の文書類や写真で綴る静かで深い時代の流れ図です。


プロローグ 文の育った萩
 第一章  兄・松陰と家族たち
 第二章  兄の教えと松下村塾の仲間たち
 第三章  夫・玄瑞との別れ
 第四章  幕府との対決へ
 第五章  楫取とともに

 画像は、内覧会で主催者の許可を得て風景写真を撮影したものです。

 ペリー来航から激変していく日本国内。山口県萩市を中心として長州、京都、江戸幕府会津にも繋がる波乱の世界が少し垣間見した感じがします。
 しかし、時代に翻弄されたとはいえ、吉田松陰がペリー来航に乗じて外国にわたっていたら、安政の大獄で処刑されなければ、久坂玄瑞が生き続けていたら、など考えてしまいます。

 英雄たちが花と散った世、生き続け花を咲かせ続けた世、静かに手書きの文字は語ります。 ずっとメールの文字や、印刷での文字などを見ているものにとって、人間の手と心を込めて書く日本語文字の美しさと力強さを感じました。

 松陰が処刑呼び出しの声で詠んだ和歌「此程に 思定めし 出立は けふきくこそ 嬉しかりける」安政6年江戸伝馬町
その文字のなんと気高いことでしょう。

 主人公が杉文、久坂文、楫取美和子と名前を変えていく一生。波乱万丈な人生をその流れに従いつつ、常に時代のために尽力した人生。「花燃ゆ」のごとく、一輪の美しい花は咲き続けました。
 
 久坂玄瑞からの手紙を大事にし、次の夫・楫取素彦は大切に巻物として残されました。それが戦火を超えてこうして残っている奇跡にも巡り合えます。
 
吉田松陰 肖像画6幅(一部パネル展示)

高杉晋作らの血判状(085)

松下村塾

下関鋳造の大砲 フランス軍事博物館より下関市へ寄託(125)

兄松陰の和歌を書いた半紙と杉文(楫取美和子)肖像(179) 
親思ふ 心にまさる 親こころ けふのおとつれ 何と聞くらん