生誕300年伊藤若冲展@東京都美術館

生誕300年伊藤若冲展
東京都美術館では前期(5月8日まで)後期(5月10日から24日まで)で開催する。

 伊藤若冲相国寺に寄進した作品33幅。若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館)が東京で一堂に会すのは初めて!空間を360度で再現する。
 数年前に相国寺でも引きそろえて公開されましたが今回のような円形での展示は面白いもの。ここは展覧会での混雑時には味わえない静謐な空間。
明治の廃仏毀釈の時、相国寺は止む得ずこれを皇室へお渡したが、それゆえに大正期、そして平成の大修復を経て今なお鮮やかで美しい状態を保つ。

 展示内容目録。巡回をしないので必見!それゆえ連日混雑しているが、午前中が激混みする割には夕方は比較的ゆとりがある様子。

 「孔雀鳳凰図」岡田美術館蔵は初のお披露目だという。

 図録も3000円だが図版が大きくで見やすくエッセイもふんだんであり、ブックガイドも丁寧な解説を付けている。関連グッズも多数開発販売されていてちょっとした若冲ブームあやかりものが多数。

 こんなに有名になるとは明治時代には思われなかったに違いない。皇室に収められたのも運命。アメリカでプライスコレクションとして愛されることも運命。おかげで今の日本人が対面出来るのだから有難いこと。