建築家ピエール・シャローとガラスの家@汐留ミュージアム
2014年7月26日-10月13日
「建築家ピエール・シャローとガラスの家」
パナソニック汐留ミュージアム
アール・デコ時代の最も革新的な建築家
ピエール・シャロー(1883-1950)を紹介する日本初の展覧会。
フランスはパリ ポンピドゥーセンターコレクションにある、ピエール・シャローのコレクションは、今回の展覧会では、吊りベッド以外ほとんど日本に持ってきたという意欲、3年前から準備を進めたそう。
内覧会のため特別に撮影許可を頂く。今回は担当学芸員大村理恵子さんから解説を頂いた。
3年かかりの企画ということで、決して広くはない空間をいつも広がる世界を見せてくれる。みかんぐみが内容構成を設計。ガラスの家、そして機能的な展示空間。
建築としては「ガラスの家」、インテリアデザイン、家具製作でそれぞれの分野では有名だが、今回は総合的に評価する試み。
1920年から1930年のフランスの良き時代を担った一人。1925年のアールデコ博覧会ではいくつも内装を手がけたという。
彼の制作は常に協働コラボレーションであり、モビリテ動きのある作品が多いという。アラバスタ―の照明は職人タルベ氏と。
扇のように広がる机、曲線と直線が美しい。アールデコデザインで材質も良いものが多い。
今回「『木と金属』の時期」には、ロベール・マレ=ステヴァンスが実際に愛用していたという機能的な机が展示されている。
そして椅子のコレクション
後半は、二川幸夫の写真で建築界であまりにも有名になった「ガラスの家」が役所に提出した図面と展示パネル、そして写真で紹介される。
18世紀の邸宅を3階を残したままリノベーションをしたという。
当時ガラスの壁というのは大変珍しく。しかも中と外からの光との調和が美しいということだ。生涯でひとつだけ、光輝く名建築を生み出した後、アメリカに渡り、ロバート・マザウェルのためにやはり改築してアトリエを設計したという。
ピカソやリプシッツ、モンドリアンなど同時代の芸術家たちとも交流があり室内には多くの作品が飾られていたようだ。
それぞれの分野でアールデコの時代を築いた作品を、ぜひこの空間で。体験できることは幸い。