クールな男とおしゃれな女@山種美術館

平成26年5月17日から7月13日まで 山種美術館では前期後期で入れ替え 良い作品に出会えます。
これは池田輝方「夕立」
ひと雨に濡れて滴る男ときれいな女がいます。

粋なネーミングを付ける展覧会、すべて山種美術館の所蔵品で構成されています。

本日は特別鑑賞会、しかも古今亭文菊さんが落語会で江戸のいい男を語る、という趣向でした。二席 噺がありました。
我慢強い男気と、強かな女っぷり。見事な対比であり、
また着物も三度お着替えするという、かっこいい男ぶりです。

しかし、落語家といえば...江戸っ子堅気。
そしてシャンパン片手に文菊さんもブログ書いていました。帰りは颯爽と帽子に洋服。この切り替えがすごい。

この展覧会は3章
構成は
1章 「かっこいい男」
歴史上人物。
日本武尊菅原道真紀貫之織田信長
ローマの町を背景にした慶長使節支倉常長と二匹の犬たちも。
そして兜町山種美術館があった昭和62年
館内階段での姿を描かれた美術評論家・河北氏もダンディーです。
東洲斎写楽は黒雲母が良い状態で、山種美術館は浮世絵が130点ほどある中で写楽3点。貴重な作品です。

2章 「きれいな女」
浮世絵では、鈴木春信「梅の枝折り」喜多川歌麿「篠原」
伊東深水鏑木清方上村松園の美人尽くし。
そして舞妓、芸妓の姿。
例えば、小倉遊亀「舞う(舞妓)」と「舞う(芸妓)」

3章 「よそおう男女」
江戸期の「輪踊り図」もあり、松岡映丘「山科の宿」あり
なかなか見どころが満載の展覧会でした。

今回は着物が多く、美術館に華やかな場となり、見事なものですよ。とても贅沢な時間でした。