特別展 小林古径生誕130年記念 古径と土牛@山種美術館

10月22日から12月23日

小林古径生誕130年 小林古径奥村土牛 師弟の作品を並べての展覧会。
二人とも梶田半古の門下で学び、「写生」を重視して学ばれたという。
今回は弐代目・青い日記帳のTakさんと、山崎山種美術館長とのトークを頂いた上に、
毎回芸術品の和菓子や魅力的な内覧会の機会を得たことに感謝
今回限り、一定のルールの元で撮影を御許可を頂いた。

ゆったりとした空間で、土牛と古径との世界が交差する

二人のショウブ!

古径の菖蒲は美しい線で表現する

土牛の菖蒲は花弁を色で表現する

二人の器と花。古径は良い器を持っていたという。土牛は「大器晩成」型。

二人の仏。土牛は身体バランスなどモデルデッサンの成果がある。師古径にささげた作品。

それぞれ猫と戌を描く。凛とした猫

土牛といえばという人気作「醍醐」と「鳴門」

桜 拡大図 花びらには薄い薄い紅をつくる。

桜 拡大図。胡粉を細やかに置いて盛り上げている

渦 拡大図。引き込まれる渦の中心が、胡粉を盛り上げて一番高い。

富士 拡大図 富士の描き方に力強さを感じる

果物 極めて少ない線で、紫の透明な器を感じさせる。

熟した柿も見事だが、まさに錦秋。葉の裏表は金に銀を混ぜてニュアンスを変えているそう。
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土牛の城。古径は土牛にセザンヌの画集を贈ったという逸話。面の構成に影響が感じられる。

毎回名品揃いの和菓子 菊家より

ショップではA5判型の図録、クリアファイルは《清姫》八場面。今回展示が実現したもの。必見。

屏風 葉の表情を出すために色合いも苦心されている

道成寺安珍が逃げる図

清姫 龍になって追いかける図。照明の光が写り込んでしまった

清姫 銀はいぶし銀になりつつあるが、その意匠文様は見事に残る。

こちらは金屏風に花を描き、更に砂子を蒔くという贅沢な表情を大事にしている