第19回東美特別展@東京美術倶楽部

 今回で19回を迎える「東美特別展」は、東京オリンピック開催を契機に、日本美術を世界各国の人に知ってもらおうと始めたそうだ。
 特に選ばれた65店の美術商が出展する展示即売会。

 19回の一部作品はこちらに掲載されている。
美術館クラスの名品が実際に揃っており、これを機会にして、また美術品は海を渡り好事家のコレクションに加わると思うと感慨深い。
 どのアート業界も同じかもしれないが、この数年中国などアジア勢に活気があるという。

 東京美術倶楽部の建物自体とても落ち着いた空間だが、65ブースに分けるとのことで、それぞれの画商ごとに設えが工夫されている。
 今回は特別に内装を手がけた事を伺い、「設え」も注目してみた。

4階 たわわに熟した柿の大枝を活けた入り口。12店
42番 小西大関堂 大胆な内装で観音像に黄色、明王に赤色の背景にライトを当て壁を一部抜けて奥行を感じさせるつくり。
48番 平山堂 室町時代水墨画が並ぶ。「葡萄栗鼠図」奥へと誘うカタチ。
60番 加島美術 奇才の江戸美術がここに!若冲蕭白など
61番 ギャラリー廣田美術 神戸智之氏の「Life」 ハナモヨウ
 いとちいさき生命と桜と紅葉 琳派的でもあり

3階 
山から切り出したような紅葉の大枝が配される。
22番 瀬津雅陶堂 入ると引き込まれるように掛け軸に引き寄せられる。
まるで切り取られた額のようであり、床の間のようでもある。
31番 しぶや黒田陶苑 板谷波山の天目茶碗 鏡を置いてまるで天空に浮かぶような配置。
32番 石黒ギャラリー 円山応挙「雪中水禽図屏風」が小さな空間ながら奥行があるように斜めに配し、不思議な世界の迷い込んだようであった。

2階
茶道の器や掛軸が揃う。畳の間で日本庭園を臨む。茶席を模した展示や、紫袱紗に大事に並べられ、箱も大層年月を経た古美術の世界。それぞれの所縁も記され、本日こうして会する 一期一会の御縁を感じる溜息が出るような素敵な場。
入口には薄と桔梗が配された秋のおもてなし。

1階
1番 祥雲 とても設えが丁寧なので伺うと、店舗も担当した建築家木下優氏が設計したもので三年前に使ったものを保管しまた使っているという。中の江戸鼠の空間も素晴らしい。作品を引き立てる場と思えた。

限りなく贅沢な機会 大雨の中を来た甲斐あり。

 今回で19回を迎える「東美特別展」は、東京オリンピック開催を契機に、日本美術を世界各国の人に知ってもらおうと始めたそうだ。
 特に選ばれた65店の美術商が出展する展示即売会。

 19回の一部作品はこちらに掲載されている。
美術館クラスの名品が実際に揃っており、これを機会にして、また美術品は海を渡り好事家のコレクションに加わると思うと感慨深い。
 どのアート業界も同じかもしれないが、この数年中国などアジア勢に活気があるという。

 東京美術倶楽部の建物自体とても落ち着いた空間だが、65ブースに分けるとのことで、それぞれの画商ごとに設えが工夫されている。
 今回は特別に内装を手がけた事を伺い、「設え」も注目してみた。

4階 たわわに熟した柿の大枝を活けた入り口。12店
42番 小西大関堂 大胆な内装で観音像に黄色、明王に赤色の背景にライトを当て壁を一部抜けて奥行を感じさせるつくり。
48番 平山堂 室町時代水墨画が並ぶ。「葡萄栗鼠図」奥へと誘うカタチ。
60番 加島美術 奇才の江戸美術がここに!若冲蕭白など
61番 ギャラリー廣田美術 神戸智之氏の「Life」 ハナモヨウ
 いとちいさき生命と桜と紅葉 琳派的でもあり

3階 
山から切り出したような紅葉の大枝が配される。
22番 瀬津雅陶堂 入ると引き込まれるように掛け軸に引き寄せられる。
まるで切り取られた額のようであり、床の間のようでもある。
31番 しぶや黒田陶苑 板谷波山の天目茶碗 鏡を置いてまるで天空に浮かぶような配置。
32番 石黒ギャラリー 円山応挙「雪中水禽図屏風」が小さな空間ながら奥行があるように斜めに配し、不思議な世界の迷い込んだようであった。

2階
茶道の器や掛軸が揃う。畳の間で日本庭園を臨む。茶席を模した展示や、紫袱紗に大事に並べられ、箱も大層年月を経た古美術の世界。それぞれの所縁も記され、本日こうして会する 一期一会の御縁を感じる溜息が出るような素敵な場。
入口には薄と桔梗が配された秋のおもてなし。

1階
1番 祥雲 とても設えが丁寧なので伺うと、店舗も担当した建築家木下優氏が設計したもので三年前に使ったものを保管しまた使っているという。中の江戸鼠の空間も素晴らしい。作品を引き立てる場と思えた。

限りなく贅沢な機会 大雨の中を来た甲斐あり。