破天荒の浮世絵師 歌川国芳[前期]@太田記念浮世絵美術館

破天荒の浮世絵師 歌川国芳[前期]@太田記念浮世絵美術館

前期 6月1日ー28日 後期 7月1日ー28日
今年は没後150年記念。
今回も前記後期と分けてのコマメな展示作品入れ替えあり。注目していくべし。

前期テーマは【勇】武者絵、【怪】妖怪、【華】役者絵・忠臣蔵
前期(1)  6/1-12
前期(2)  6/14-28
後期テーマは【遊】戯画・狂画、【憧】洋風画【美】美人画・風俗画
後期(3)  7/1-18
後期(4)  7/19-28
出品目録は受付でお願いするともらえる。図録は充実した図版ながらデザインよくまとめた、旧来にないセンスある図録。

原宿の喧騒にあって別次元の場。
しかし国芳は人気が高い。盛況である。

国芳図が描かれる。多くの弟子に慕われ、娘二人に恵まれた国芳 目元の皺に人柄の良さを感じる。月岡芳年画の国芳像がある。
肉筆画など。

 幕末に 水野忠邦天保の改革の頃、シンドイ時期だからこそ、破天荒に活躍する武者絵たちはカッコイイ。
画面構成の大胆さや色使いは、高速カメラでシャッターを切ったようなアクションの一瞬を切り取る。

 とにかく戯画でマンガでアニメで、日本人マンガにはこの国芳DNAが入っているはず。
サブカルチャーであるゆえに、その影響力が大きい。江戸の洒落っ気と時代の先見性に興味が湧く。
西洋文化の解剖学や陰影法など、貪欲に取り込み挑戦し続けるその気力も。
 本当に面白い!と思える

前期 武者絵と妖怪が中心に描かれる
「通俗水滸伝豪傑百八番」文政10(1827)年 
この破天荒に無敵ヒーロー尽くしはたまらない。
妖怪の表情がとても愛らしくて、活き活きしている。国芳に描かれた怪物たちは、生命を得たように動き出す。

(88)国芳もよう正札附現金男
  どくろ模様がネコで出来ている。catなskull模様