江戸の彩 珠玉の浮世絵コレクション(後期)@太田記念浮世絵美術館

1月3日(日)〜2月24日(水)

 原宿の雑踏から異界に入った様な静謐な空間は、今年で30年。
名品揃いの名に違わず、浮世絵のアイコンとして有名すぎる作品を「数年に一度しか見られない珠玉の名品が勢ぞろいする」という。開館30周年記念特別展で、前後期で155点展示される。美術館所蔵の1万2千点のなかから選りすぐり。
実際の作品で見ることが出来る。浮世絵の歴史を垣間見るように、丁寧な順序で配置される。 初期浮世絵から大正新版画まで幅広い年代の作品を含み、まさに浮世絵の歴史を通観できる。
 思いがけず立ち寄り優品良品が多く、大勢で賑わっていた。


 1階は肉筆画。
応為「吉原格子先の図」
 2階には
鈴木春信
東洲斉写楽
 地下1階
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 (後期)
歌川広重「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」

太田記念浮世絵美術館太田記念美術館は昭和55年(1980)1月、原宿で開館。収蔵品の核は、東邦生命会長を勤めた実業家・五代太田清藏(1893〜1977)が収集した浮世絵コレクション。
多くの浮世絵が欧米へ流出したことを嘆き、大正末期から亡くなる昭和52年まで、半世紀以上にわたって収集活動を続けた。

 浮世絵の顔料はとても繊細で、光などにあたることですぐに劣化してしまう。そのため保存や展示には細心の注意が必要であり、名品になればなるほど展示される機会は限られてしまう。
 非常に丁寧に保存管理しているからこそ、こういった展覧会が可能なのだろう。