「才能の発見」束芋×鈴木芳雄トーク@ABC本店

 断面の世代 横浜美術館で展覧会。
 そして二人は数々の「たまたま」から出会い、「たまたま」仕事で一緒になっていく。
鈴木「原美術館は知っていたが、その程度。杉本博司さんのパーティーで一緒に。カルティエ財団での製作。一人であの作品を独占した衝撃的な体験」
束芋村上隆さんの現代美術のビッグウェーブに呑み込まれる恐怖感から、あえて距離を置いていた。自分の足で立っていたいから」

 天才の発見
才能を持つ人間は、本人の意思とは関わりなくその世界で頭角を現していく。しかもそれは、本人の幸、不幸とはまるで別次元である。
疾風三十一番勝負 : 真剣師小池重明
真剣師小池重明“新宿の殺し屋"と呼ばれた将棋ギャンブラーの生涯 団鬼六
発見されるかされないか、力を信じていれば問題ない。自分が信じ続けているか、諦めていないか、妥協しないか それが大事。
カエルの一生でいうと、編集者が頃合をみているのは、前足を出す そのタイミング。
ギャラリーは 卵の段階。
プラダを着た悪魔。ファッションが教えてくれたこと

誰よりも真っ先に感想を言う。
古くて良い物の延長線上に注意する。
常日頃から才能ある人を見つける天才をマークしておく。
例えば アートなら小山登美夫さんとか。

束芋(田端綾子)さんの出会い
千里馬常有、而伯楽不常有。
束芋さんが出会った名伯楽たち
田名網敬一先生。京都芸術大学情報デザイン科で出会った。
◆一〇〇米の観光 情報デザインの発想法
膨大な参考文献と 自分を見い出す過程。先生が「天才だ」「凄い」と褒めてくれたことに違和感があったが、自分で自分の良さを見つけていく方法。
都築響一
◆賃貸宇宙
◆Roadside Japan 珍日本紀
ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行 東日本編 (ちくま文庫)
ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行 西日本編 (ちくま文庫)
地図の部分を作成担当した。
ストーキングすべき相手を探す。
●小柳敦子「売れても売れなくても5年はつきあうから」
たまたま個展でギャラリー小柳のスタッフが見てくださったことがご縁。
インスタレーション
作品を買うという一過性でなく、丁寧に付き合うこと。作品を見てもらうのが楽しみだった。小柳さんの指針は「その作品が欲しいか欲しくないか。とても単純なこと」という。
Jonathan Barmbrook
デザインには社会を変える力があることを忘れている。
出会いで私はグラフィックデザインの世界をきっぱり諦める事が出来た。
●鈴木芳雄
フクヘン。一緒にCasa BRUTUS誌上千君の茶会に出席して「お茶のおもてなしの心」を知る。
出会った次の日に
◆日本幼虫図鑑 むにむにした触感の幼虫を描く。線描
CHANEL MOBILE ARTで首と羽がない昆虫を描く時参考になった。筆ペンの毛先をもさもさにして陰影をつけた。古い図鑑を見るとひきつけられる。
◆昔のタネ袋 水彩の色彩感覚がとても新鮮
大竹伸朗の図録
鈴木「おじさんの下心が役に立って嬉しい」
束芋/ヨロヨロン原美術館開催展覧会カタログ2006年7月20日 茂木健一郎解説
束芋、1975年兵庫県生まれ、1999年京都造形芸術大学卒業のアーティスト。
キリン コンテンポラリー・アワード’99で、最優秀作品賞受賞しました。
茂木健一郎束芋—内に秘めた毒が美に昇華されるとき
「創造の最高の形式の一つが、自らが変化することにあるとするならば、そのきっかけとなる毒は全てのアーティストにとって欠かすことのできない創造性の源である。魂の糧となる毒を創り出すことこそが、全ての表現者の野心と言っても良いだろう。」
「はき出される毒が、アーティスト本人にとっても、それを鑑賞する者にとっても一つの福音になるような現場に、私たちは立ち会っている。」
「私たちの心は傷つき、その傷が癒える過程で自我の中から毒が吐き出されていく。…治癒のプロセスにおいて排出された毒が時に美しい光輝を放ち、世界の人々に歓びをさえ与えるとすれば、そこには生命作用の最も深いエニグマがあり、希望がある。」

BRUTUS 西洋美術が100%わかる本 イタリアへ「レオナルドを追かけて」の取材。藤原よりみさんと一緒に。新作2枚。受胎告知にある記号を入れ込んだ。
BRUTUS 国宝 フクヘンさんの代打で取材。
BRUTUS 浮世絵 キモ美しい。葛飾北斎 ギニョる 悪人の挿絵。
BRUTUS 真似できない仕事術 軽井沢のアトリエに取材。ちょうど横浜美術館製作一つ一つの経験が自分の中で変化を起こす。

お母様は田端志音 志音窯

束芋 断面の世代 Tabaimo

Tabaimo

Tabaimo