ウィリアム・ケントリッジ@東京国立近代美術館

映像とドローイング
とにかく映像の見せ方がうまい。京都国立近代美術館の企画。カタログもよく出来ている。映像のＤＶＤがあればよいのに。
円形の筒型に移して見るもの、右目と左目で合成して見るもの。フォトグラフィカの手法、立体的でもあり、かつ平面的でもある。不思議な空間。
不条理　ゴーリキの鼻
黒を基調としながら、多彩にする。

黒猫からダイナマイト
瞳と実写映像とドローイング
アニメーションは一枚一枚のドローイングの大成なのだ。
見事なデッサンの数々　それに生命力を与えるという点で優れている。
見るに値するのは、この空間と映像が非常によいコントラストで構成されていること。
滞在時間が長ければ長いほど、ケントリッジの映像と同期していくのではないだろうか。
精密な計算とドローイングの積み重なりから、新しい動きが生まれる過程は面白い。
映像の実力は、静止画に音声が加わり、新たな可能性を高める。空間と映像が非常によい形で体験できる。
ひとつの空間で複数の映像が同時進行してい手法は面白いものだ。