挾土秀平「土と水陽」@btf

12月13日(日)まで 勝どきの近富ビルにあるbtfが異次元空間に変貌。 
狂気の天才の本気に触れよ
挾土秀平オフィシャルページ これを読まずしては「挾土秀平」は理解できない。
のたうつ者
麦焼酎「白水」の広告を見たことがあるだろうか。

 ギャラリーのオーナー東本三郎が声をかけ、こういったギャラリーで初公開したそう。
あの穴から入るスタイルは、異界に入り込む境界のよう。中央にビリヤード 泥だんごを磨き上げると輝く球になっていく。夢中になった泥だんごを昇華させた。穴をくぐって入ると、驚きの世界だ。カラマツの葉と土の奥に、満月が昇る。時間によって照明が変化する。
挾土秀平氏は「秀平組」飛騨高山の左官職人、職人芸を超えて60cm四方の小宇宙。まだこの三倍の作品が眠っているというから厳選された作品なのだろう。 既に「PROUD」2007年でも紹介されているから、随分そのままにしていたらしい。

 洞爺湖サミット会場のゼロエミッションハウス・玉虫厨子の部屋の壁、。ちなみにミシェラン一つ星に推薦された新日本料理「六雁」、そしてザ・ペニンシュラホテル東京のフロントの土壁も手がけている。
TBS「地球新世紀」 稲穂と車田の壁「トリセツ」(テレビ朝日)
 今まで「プロフェッショナル」「ようこそ先輩」などテレビにも数多く出演しする。

 「言葉」泥の詩人は、雑誌「左官教室」編集長であった小林澄夫氏が、挾土秀平との交流や、手がけた仕事について、左官教室「今月の言葉」に綴ったコラム。また彼自身のブログ「横笛」を読むと、意外に繊細な感覚で大いなる自然を読み取る才能を感じた。
 北野武は彼を「土のソムリエ」と呼んだ。もう「左官職人」「左技師」という呼び名は相応しくないと思う。いずれ 土と水陽を描く空間アーティストとして活躍できるだろうか。既に仕事を完璧に行う職人というスケールを超えて、自分の思想をカタチにする才能を得て、十二分に世界に活躍しているし、これからも続けるだろう。
このギャラリーでの展覧会は、むしろ技能の小さな見本帖のようなもの。もっと広い空間を制覇する力量があるのだから、途轍もない広い世界での活躍を遂げると確信する
 「土と水陽の詩人」と呼びたい。
プロフェッショナル 仕事の流儀 左官 挾土秀平の仕事 不安の中に成功がある [DVD]