ユートピア -描かれし夢と楽園-@出光美術館

10月31日-12月20日

()は出品リスト番号より
出光の豪華絢爛立体展覧会。鎌倉時代から江戸、そして近代に至るまで、画家たちが想い描いた夢空間
ゆったりとした空間を使って、分かりやすい面白コラムを添えつつ構成。後半の陶磁器も厳選して配列したようだ。
愛嬌たっぷりの「布袋」態。寿老人と福禄寿の違い などなど...日本のユートピア感は中国の道教思想にすっかり影響を受けているが、その描き様も面白い。

1)夢ものがたり 夢見と夢想、そして幻想
(1)青白磁花蓮池文枕 中国南宋
(2)布袋図 ぐっすり熟睡
(10)吉野龍田図屏風 桃山時代

この空間だけ別世界のように艶やか。根津美術館にも似ていると思ったら、パネルですでに比較あり。
(11)日月四季檜図屏風 檜のすくすく成長する様を四季折々に託して描く清清しい作品。

2)描かれし蓬莱仙境 福寿と富貴
(7)丸山応挙「福禄寿・天保九如図」二頭身の愛らしい笑みの福禄寿。
(20)富岡鉄斎「南極寿老星・北辰霊府神図」寿老人
(21)仙がい「百寿老画賛」 119人大集合 
仙ガイの書画

(35)色絵松鶴文皿
皿の形を活かした意匠。丸ごと鶴に見立てるとは。めでたし

3)美人衆芳 恋と雅
(41)伊勢物語図色紙「武蔵野」
(44)勝川春章「美人鑑賞図」 名画を鑑賞している美人を鑑賞する図を鑑賞するわたしたち

4)花楽園 永遠なる四季
(50)伝俵屋宗達「四季草花図屏風」四季織り交ぜ、意匠構成した草花。茄子がたわわに実るのも愛嬌か。
(55)文字天目茶碗 ...福寿山海
(56)白地黒花刻花瓶 ...風花雪月

ギャラリートークはお奨め!
11月26日(木)、12月10日(木) いずれも午前10時30分より
11月27日(金)、12月11日(金) いずれも午後6時より