銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー@ggg gallery

〜言い出しっぺ横尾忠則灘本唯人宇野亜喜良和田誠横尾忠則4人展

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg
2009年9月2日(水)−29日(火)11−19時
中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル

 2009年基点で 横尾+和田73歳 宇野75歳 灘本83歳「まだまだ初老」と言う。ここで展覧会やりたい!といって仲良し四人組で実現するのだから、少年みたいだ。
 私の知らない60年代に、見た記憶もあるイラストが登場する。写真よりイラストのポスターが華やかなりし時代。四人が登場するアルバムも味わいあって面白い。
気になった作品のメモ...
宇野>La Marie Vism 天井桟敷のポスター 雑誌「新婦人」61-65年
横尾>雪村いずみ 少年マガジン 23-25,34-38号の表紙
灘本>岸洋子
和田>ピンキーキラーズ
 それぞれが良い意味で影響し合っていて作り上げていた感じ。強烈な個性はその後切り開いていたのだろうか。60年代にタイムスリップしたような空間だった。
以下はggg galleryより引用
 高度経済成長期の1960年代は、昼夜関係なく集まり、ジャンルを越えてお互い刺激した活気溢れる時代。灘本唯人宇野亜喜良和田誠横尾忠則の4氏、クリエイティブの中心銀座で、毎日のように顔を合わせてはワイワイガヤガヤ過ごす。
 1965年に4人が中心となり立ち上げた日本のグラフィックデザイン界初のイラストレーターの組織「東京イラストレーターズ・クラブ」発足。「ペルソナ展」開催、『話の特集』創刊など、イラストレーションが牽引力となって日本のグラフィックデザインが大きく動いた。
 60年代の銀座をテーマに、当時の代表作を紹介、“青春グラフィティ


灘本唯人(1926-)「今回の展覧会の発案は横尾忠則である。ある日、突然、gggに集合しろとの命令がかかり、宇野亜喜良和田誠と小生が顔を揃えた。人生も終りに近づきつつある初老4人が最後の花を飾るべく4人展をやるという大変なこととなった。話し合ううちに、『銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー』というタイトルではいかがかということになった。これには理由がある。60年安保の頃、4人は銀座に仕事場を持ち、毎日のように会っていた為の懐かしさを込めたタイトルで、展覧会のタイトルにしてはいかがかなと思うが、決まったことは仕方ない。それにしても海千山千のしたたか者との勝負は目に見えるようにわかる。」
宇野亜喜良(1934-)「1960年代というのは、ほとんど半世紀前ということになる。その時期、ぼくは前半をグラフィックデザイナー、後半をイラストレーターで暮らしている。後には灘本唯人はコマーシャルを歌ったり、和田誠は映画監督にもなり、横尾忠則は画家になった。ぼくは、現在演劇の仕事が多い。横尾の発案で、その時代の銀座の仲間の作品のコレクションが実現する。あの良き時代のわいわいムードが懐かしい。」
和田誠(1936-)「言い出しっぺは横尾ちゃんです。横尾ちゃんも昔を懐しがる齢になったんだなあと思います。60年代の銀座って、確かに懐しいし、この4人はよく顔を合わせていました。あの頃のことを書いた、ぼくの本のタイトル『銀座界隈ドキドキの日々』をもじって横尾ちゃんがつけたのが、この展覧会のタイトルです。変なタイトルだけど、楽しそうでいいかな、と思います。楽しい展覧会になるといいですね。」
横尾忠則(1936-)「20代の終り頃の銀座でこの4人は本当によく会っていて、毎日じゃないけれど今思うと毎日のように思えてならない、そんな4人があの青春のワイワイガヤガヤが取り戻せないかというノスタルジーではなく今も『青春』としてあの時代の作品を見せ合いっこしたくなって、ぼくが言い出しっぺになって、この展覧会を発案したら皆んな賛成してくれたのでとても嬉しい。」

きっと4人は20代のままだ。