館蔵品展 花・華 −日本・東洋美術に咲いた花−@大倉集古館

9月27日(日)まで

 《大倉集古館館外展示品案内》なる鑑賞マップも用意されていて、今まで由来を知らなかった多くのアジアの美術品について説明がある。
 この美術館が妖しい雰囲気だったのは、伊東忠太設計だから。ユーラシアを旅した彼らしく、アジアの様々な文様意匠が感じられる。案内によれば、思いもよらぬ場にたくさん幻獣、動物、獅子や龍など配される。
 館内の暗闇でひっそりしている彫刻もあり、以前懐中電灯を貸してくれるというエピソードに思う。
展覧会は花・華。特に能装束の優品が揃う。
・ 《鬱金地垣夕顔模様縫箔 》(-8/31) 紫の地垣が鮮やかに残り、夕顔の白が清楚に引き立つ
・ 《紅白段市松地紋牡丹鳥尽唐織 》
・ 《白地石畳菊唐草文様唐織 》 色彩豊かな八重菊と乱菊の取り合わせ
絵の花に焦点を当てて、
 《本草画譜 》江戸の文化サロンの木村兼葭堂、 《文昌物語絵巻 》や 《奈良絵本忍びね物語 》など特種製紙株式会社所蔵品が今年も登場して嬉しい邂逅である。
「木村兼葭堂のサロン」

・館内所蔵の花にまつわる作品が展示、梅、桜、牡丹、蘭、菊などの花々が華麗に咲き誇っている展
・ 愛新覚羅溥儀《牡丹図 》
・ 狩野探幽 《道釈人物花鳥図画帖 》 (重要美術品)
・ 絵入り《源氏物語かるた 》
・ 本阿弥光悦 《詩書巻 》 木蓮が詩に映える。中国では木蘭、日本では木蓮というらしい。
・ 椿椿山 《蘭竹図 》
・ 菊池契月 《菊 》 羅馬展出品その力量