エコール・ド・パリ展―パリにきらめく画家たち@松岡美術館

 −9月23日(水・祝)
午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
 
松岡美術館 展示室(5)・(6)
東京都港区白金台5−12−6 TEL.03-5449-0251

 外苑西通り沿いに白金台をお散歩しながら辿り着く邸宅。
小ぶりながらいつも良品を揃える美術館。
 入ると「モンマルトル」と「モンパルナス」の地図が書いてある。
画家達がアトリエやカフェに集って語り合う風景が思い浮かぶよう。
 収集される絵は美しい女性像が多い。

企画展で気に入った作家

シャガール7点「婚約者」「パリ讃歌」
キースリング7点「プロヴァンスの少女」「シルヴィー嬢」
藤田嗣治4点「横を向いて立っている裸婦」
ヴラマンク3点「スノンシュの落日」
ドンケン3点「シャム猫を抱く婦人」
ローランサン2点「若い女
モディリアーニ若い女の胸像(マーサ嬢)」
ピカソ2点「ドラ・マールの肖像」
ユトリロ5点「オルテーズのサン・ピエール教会」
ヴァンアン1点「コンピェーヌ近くの古びた製粉所」
・・・ここで母子の写真
デルヴォー1点「オルフェウス

 
 20世紀初頭のパリは、19世紀末の印象派の後を受けて、様々な前衛芸術が華開いていました。セーヌ左岸のモンパルナスでは、中心部ヴァヴァン交差点近くにカフェや共同アトリエが多く点在し、世界中の若い芸術家たちを惹きつけていました。「エコール・ド・パリ」と呼ばれる画家たちは、そうしたモンパルナスの自由な雰囲気と芸術的な交わりに憧れて、多くは外国からパリに移住してきた異邦人画家たちでした。彼らの多くがロシアや東欧出身のユダヤ人であることからその作風には郷愁あふれるメランコリックなものがみられます。しかし、一方で、彼らは統一した美学や主義を持たず、各人自らの国民性や民族性に根ざした造型感覚を常に持ち、それぞれ魅力ある独創的な作品を生み出していきました。
 本展では、当館所蔵のフランス近代絵画コレクションより、第1次世界大戦前後のパリで活躍したエコール・ド・パリの画家たち、モディリアーニ、キスリング、藤田嗣治シャガールユトリロローランサンらの作品を中心に展示し、芸術都市パリがもっとも華やいだ時代のフランス美術の魅力をご紹介するものです。


青磁と染付展 [会場:展示室(4)]
館蔵の中国陶磁コレクションから、清涼感あふれる青磁と染付の焼き物
随分と時代や地域を越えて 美しい青磁が集められている。