文字の力 書のチカラ@出光美術館

古典と現代の対話
 出光美術館の豊富な作品が
「文字」や「書」をテーマにして集められる。
掲書 大きな部屋に掲げられることを目的とするもの。
般若心経のありとあらゆるバリエーション
仙がいでさえ、般若心経と観音像と在り方は、
楷書と行書の描きぶりが異なる。
草書のように自由気ままに描くようになるともっと遊ぶ。

 弘法大師空海)の書といわれる般若心経
「見努の友」に張り込まれているその書は形から
(ころころ経)鼠とよばれるらしい。
たしかにかわいい文字。

 入ってすぐの「不老」平櫛田中
「六十七十ははなたれこぞう 
 おとこざかりは百から 百から
 わしはこれから」
達筆な書では一見見落としがちだけど、文字を追うと
本当になんともユニークなものが多い。
 今回は展示が多くないが 仙がいの賛画も楽しいのがいっぱい。

 今回はそれぞれに書き下し文や解説がついていて
本当に丁寧な展示会になっている。
 和歌も世につれ...

 ネットで画一的な文字が流通する現在だが、
やはり手書き文字に勝るものはない。