japan蒔絵@サントリー美術館
なんとも優美な日本芸術の最高な贅沢さ 蒔絵
欧州貴族で陶磁器が愛されていたのは知っていたが
蒔絵も愛され多くが彼の地で保存されていたとは。
この美術展は 京都国立博物館から巡回されていることもあり
定番の重量級とその割安な図録は持ち帰りたい魅力に。
「Japan」は麗しき漆工芸品をも指す。それほど愛された漆工芸を
このように身近に見れる機会に感謝したい。
サントリー美術館は、テーマとして
日本の伝統美を再発見する展覧会を何度か企画している。
マリーアントワネットのコレクションは驚くばかり。
漆工芸を扱っている友人が言っていました。「漆は魅惑的」だと。
しっとり黒は妖しく美しいもの。
また蒔絵は、その複雑な工程の末に浮かび上がる金銀の華やかさ
本当に精巧な彫金などを超える宝石のよう。
気に入った作品は
(ただし多くの作品が1月12日まで 14日-26日まで展示品入替があります)
1 仁和寺 国宝 冊子箱(平安時代)
5 高山寺 重文 舎利厨子(鎌倉時代)
11 国宝 松椿蒔絵手箱(阿須賀神社伝来)
27 重文 松竹菊桐絵懸盤 ....写実的な鶴亀松竹と意匠的な菊桐
46 草木犬蒔絵螺鈿書箪笥 ...犬の尻尾がまるで ロールケーキ!かわいい
53 山水楼閣人物花鳥獣蒔絵螺鈿鮫皮洋櫃
...「大航海時代が生み出した蒔絵ー南蛮漆器」 エイ皮に漆を施し
海賊の宝箱のようにインドの作品を真似て再現してしまうのがおもしろい。
78 マゼラン公爵家の櫃 ★修復を経て一層輝かしき美 構成も技も
83 楼閣山水蒔絵箪笥 ...「絶対王政宮殿を飾った蒔絵ー紅毛蒔絵」権力の象徴アイテムだったのかな
86 楼閣山水蒔絵ポプリ入 ...日本の職人はよもや黄金の蛇に囲まれるとは思っていなかったのでは。
117 漆の間のあるドールハウス ...かなりのスケール ふと 束芋ハウスを彷彿
リストには膨大な沈箱や香合、香箪笥がコレクションとして終結している。
このちいさき愛しむ品は、ちいさい中に精巧な蒔絵が施されており宝石のよう。
世界に素晴らしい日本がきちんと保存されているのが嬉しいことだし、
それを世界中から集めて展覧会を企画したことに敬意を表したい。
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