MUGHAL-E-AZAM@メゾンエルメス ル・ステュディオ

メゾンエルメス
中央区銀座5、TEL 03-3569-3300)10階のプライベートシネマ
「ル・ステュディオ」でインド映画「MUGHAL-E-AZAM 偉大なるムガル帝国

 今年のエルメスのテーマは「眩惑のインド」
そしてこの超大作を見る機会に恵まれる。

 1960年にK.アースィフ監督によりインドで制作された歴史長編作。
時代背景はインド大陸最大の王朝「ムガル帝国」。
その大帝アクバルの息子サリームと魅惑の踊り子アナールカリーの禁じられた恋の行く末が軸となり、
大帝と王子であり同時に父と息子である2人の男の緊迫した関係や、
時代の波に翻弄される若い恋の「儚夢」が描かれる
 
 宮廷装飾や歌と踊りなどの芸能シーンと
壮絶で大規模な戦闘シーンが対照的に繰り広げられるなど、
美しい映像とともにインドの歴史文化を裏付ける大スペクタクルが楽しめる。
 制作当初はモノクロ作品だったが、全編カラー処理化された2004年の作品を上映する。
上映時間は3時間15分(途中10分休憩)

 宝石も宮殿も豪華絢爛 
なんと全編デジタル彩色したという。宝石の煌きや衣装の陰影まで
その繊細かつ色彩豊かな世界に インドあげての大事業に感謝したい。

 悲運の踊り子、そしてサリームを虜にするアナールカリー
Madhubala(マドゥパーラー)
 この超大作に夢中になるのも、彼女の美しさ、愛らしい歌と踊り。
 あの微笑を受けたら恋せずにはいられない絶世の美女なのに
現実の彼女は若くして天に召されたとか。

 インドの古典舞踊は顔の表情筋も非常に器用に動かす。僅かな表情で感情を表現する。
インド通信でも詳細に紹介されていた。


 本当に細やかで、色彩の深みに驚くばかりの美しさ。

「Jab Pyar Kiya To Darna Kiya」
踊り子の舞や歌で きらめく万華鏡のよう


歌の掛け合いがとても面白く気に入っている。
恋で死んでもそれが幸せ と 

ずっと虜になる映画。You tubeで永遠の美に再会できるのも幸せ。