唐・高麗の舞人 東京に舞う@瑞穂雅楽会

瑞穂雅楽会
日中韓交流《雅楽公演》
学習院百周年記念会館■三田徳明主席に
 古代アジアから届いたシルクロード芸術の集大成『雅楽
日本で保存されいま再びアジアへの回帰・・・
千数百年の時空を超え日本・中国・韓国の舞人による
唐楽・高麗楽舞楽の上演

◇「蘭陵王」舞人: 閻 妍 (北京舞踏学院)
蘭陵王を初めて教えてもらったのは、「金比羅宮書院の美」
蘭陵王舞楽の演目の中でも最も金比羅宮書院の美 岸岱
緋色の衣装
 今回はその舞楽面は登場しなかったが、
中国の舞人 閻妍さんが冠をつけ力強い舞いを踊った。
美少年であった 蘭陵王を彷彿する。
三田先生の一回の稽古でここまで舞うのはサスガと思う。

なお、瑞穂雅楽会には 素晴らしい舞楽面を所蔵している。
 2003年7月フランス・パリのルーブル美術館で開催された「美の革命展」に、
飛騨の高山市の彫刻家・北出照治さんの舞楽面「蘭陵王」が
「カルーゼル・ドゥ・ルーヴル・グランプリ賞」と「トリコロール芸術平和賞」
の二つの賞を受賞。
広報第85号より)
次回は舞楽面で舞う姿を見たいもの。

◇「納曾利」舞人:崔宰源 (韓国藝術綜合学校)  長沢 和利 (瑞穂雅楽会)
二匹の龍が踊る姿という。

◇「還城楽」舞人: 三田 徳明 (瑞穂雅楽会)
会場中を響かせる大太鼓の響きと共に舞う姿は
西域の人々が蛇を見つけて喜ぶ姿を舞踊にしたものだそう。

 「雅楽」の世界は、そもそも瑞穂雅楽会で活躍されている方の演奏会を聞いてから
初めて知ったもの。
 しかし日本宮廷で生まれたのでなく、遠い西域の地の音楽が大陸を横断し、
海を渡り日本でずっと宮中音楽として守り継承させたもの。
日本古来の音楽と思われがちだが、楽器なども含めアジア全体の音楽といえそう。

既に現在の中国や韓国では失われており、それを瑞穂雅楽会の三田氏が尽力して
各国を繋げ、今回のように国を超えての公演を実現したという。
 日韓共同演奏会は過去に2002年日韓共催サッカーワールドカップ
記念事業として、「日韓宮中音楽交流演奏会」があったそう。
が、日中韓の三カ国が集い開催されたというのは注目すべきことだと思い
記録に残しておく。