「白」原研哉展@ギンザグラフィックギャラリー
2008年10月7日(火)〜 10月31日(金)
東京銀座のギンザグラフィックギャラリー(ggg)「白」原研哉展
無料とは
入ると真っ白な空間 いえ 白を引き立てる空間になっていた。
小布施堂 白金の酒瓶、KENZO PEFUMEの香水瓶
極限までシンプルにそぎ落としたからこそ引き立つもの。
先ほど出かけたエルメスのモバイルミュージアムを手掛けた西尾教授監修の図録をデザインしたのが、原さんだ。
アクリルケースに収まった 東京大学総合博物館図録。
「本というのはデータではなく物質です。物質であるなら、特別な存在感をもって異彩を放つ書物があってもいい。魅力的な存在感を放つ標本、上田義彦が精密にすくいあげた写真がそういうことを発想させた・・」
階段を降りると水 あの 21_21 DESIGN SIGHT「WATER展」に出されていた作品。
SHISHIODOSHI(鹿威し)
撥水性の高い素材を使ったガラスの鹿威し。そして水玉のすべり台、優しい音を立てて、水玉が落ちていく。曲がりくねり、集まり離れ 白い坂道を転がる様。
WATER LOGO
透明の水玉が、TOKYO FIBER '07を文字を浮かべ、ダイヤモンドのごとく煌めきながら流れてゆく。
アトリエオモヤさんの力で注射器で布の表面に水を出す。その先はナノレベル(10億分の1m)の超撥水加工を施された布。素材の効能をヴィジュアライズさせる仕掛けにしてはなんともすごい力。湧出した水滴はその繊維の表面で完全に近い球体となり、内部に浸透することなく、わずかな傾斜でも玉のように転がり落ちてゆく。
球体として制御される水はダイヤモンドのように美しい。
研ぎ澄まされた美学。デザインについて語る言葉も雄弁。
- 作者: 原研哉
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