建築展"日常の詩学"@東京工業大学百年記念館

東京工業大学百年記念館1階展示室
坂本一成 建築展
2008年10/2(木)〜21日(火))
10:00〜17:00 会期中無休入場無料
坂本一成/住宅
構成形式としての建築―「コモンシティ星田」を巡って (INAX album (20))

実は初めて知った建築家で、東京工業大学教授でもあるので
プロフェッサーアーキテクトというらしい。

百年記念館のメタリックでユニークな外装の中の一階ギャラリー。
大きなタピストリーが迫力あって迫り概観や内装を映し出す。建築のヒミツが!
模型、青焼と共にテーブルやいすが配置されてのんびり鑑賞できる。
またカフェもあるので、本当に展覧会というか気軽なスペース。

私が気になったのは
◇House F 
こういう支柱もあり?大黒柱でなく支えあう?
◇House SA
屋根にソーラーシステムもユニークだが、重なり具合も。
◇コモンシティ星田
ホンマタカシの映像と共にスクリーンで紹介、丸い屋根が連なる模型も。

「重層長屋」という表現で メゾネットタイプの集合住宅を提案しているところ
江古田の家 三方向からの階段が楽しい。

 藤岡洋保教授の言葉によれば、《坂本一成は、主に住宅設計を通して、建築とは何なのか、人間と建築の関係はどうあるべきなのかを考え続けてきた建築家です。その作風は、初期の「閉じた箱」から、より開かれた「領域」をつくることへの関心へ、さらには建築の構成要素のより自由な関係性へと変わってきましたが、その底流にあったテーマは、制度化された日常を再考しつつ組み替えながら、建築の「より自由なあり方」を模索することに、坂本の言葉で言いかえれば、「日常の詩学」にありました。》

 《空間の寸法やプロポーションなど、身体と関わる部分の表現に優れた建築家 坂本一成の世界を体験してほしい》

 コンペ入選したミュンヘンの集合住宅
現在建築中の東京工業大学「Tokyo Tech Front(仮称)」
熊本県宇土市立網津小学校などの各プロジェクトについて展示紹介

プロジェクトはここでみられる。
ミュンヘンの集合住宅計画はちょっと面白そう。注目度もありミュンヘンではたいそう集客があったそうだ。
Baunetzコンプレックス シティ
新聞のコメントも邦訳あり 内容がドイツならではのコメント
2006/4/5南ドイツ新聞 「ミュンヘンで愉しく住むには〜豊かな緑の中に点在する住宅・時代を超越した建築」
2006/4/9日フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙日曜版 「南だからこそ可能〜100年後:ミュンヘンに新たな工作連盟の集合住宅」
2006/4/10日南ドイツ新聞 「都市のルネッサンス〜工作連盟の遺産:新興地の悲しむべき無味乾燥さに対する反対提案」

 また東京工業大学図書館もレトロな味わいがある。この図書館は理工学系洋雑誌センター館として洋雑誌がたくさん!学外も利用できる懐が広い図書館。
リフレッシュコーナーが円形で囲み、煉瓦色の陶板タイルが。階段にある「整理整頓」の黄色ヘルメットがなんだか理系らしくて..
しかし、、耐震の問題があり平成22年には、引越しするらしい。ほとんどを地下に埋めてしまう設計だそうだ。
設計者は安田幸一教授(同大学大学院理工学研究科・建築学専攻)。
既に岡山キャンパス校舎「緑が丘1号館レトロフィット」耐震改修設計は「グッドデザイン賞」金賞を受賞らしい。

 なお大岡山駅東急病院と一体化していて、これも安田氏設計だ。壁面緑化(ランドスケープ担当の日建設計の平賀達也氏)窓側をツタが寄り添うように囲んでいる。びっくり!