家プロジェクト 直島本村地区

直島 瀬戸内アートの楽園 (とんぼの本)

直島 瀬戸内アートの楽園 (とんぼの本)

散歩のガイドであり、直島でのプロジェクトの理念や写真が多く参考になる。

 家プロジェクトを通じて 初めて直島の住民とベネッセとの関係がより良好になり、今ではいろんな面で、直島の住民からアプローチがあるとか。

 今回の「家プロジェクト」巡りは6箇所から
角屋
 宮島達男さんのデジタルアート 島の人125名の代表に好きな間隔を設定してもらい配置したそう。水の中でそれぞれが時を刻む。コレを通じて、直島の人がアートに関心を持ちそして紹介していく。そんな良好な関係が築けたのは、アート作家の真摯な姿もあったのかも。
 窓がデジタルの時を刻む。窓ガラスに仕掛けるのは大変だったそう。理解ある町工場の技術によってこの難題を形にしたとか。すりガラスが時と共に向こう側を映し出す。まさに直島の現実のようで未来を映しているのか。
碁会所
 焼杉板の住まい 玄関の水溜りに蟹が遊びに来ている。庭に通路を挟んで二つの間。多と個、須田さんならではの繊細な木彫りの椿たち そして庭には五色椿の樹が立っている。作品と本物、いろんな比較対象の場。
石橋
 今回は土蔵のみだか千住博のフォールシリーズ、静かで冷たい空間の中で爆音を響かせた滝が現れる。水面が床を跳ね返り揺らめく様子が見えた。
護王神社
衰退していた神社の復興を村の誰が発案したのだろう。ベネッセの福武会長が社殿をまるごと杉村博司氏に依頼して、聖なる地にさせた。ご神体に大きな花崗岩の1枚板。昔ながらの社殿だが、直島である所以は、チケットを使って体験することで初めてわかる。ぐるっと下に降りていき、小さな通路の中に消えていく。
すると、中には光の階段が現れる。懐中電灯で照らすとやっとわかる程度。光学ガラスを用いて、地から天へと続く階段。
そして通路を引き返す時初めて見える、瀬戸内海の水平線が。
みんなこの通路から出てくるときの晴れやかな笑顔。
この仕掛けのために、通路から海を見渡す風景を保つため、植栽も非常に神経を使っているとのこと。
またここで、「懐かしいー」と手にしてのはキノコ「小さい頃バクダンキノコで遊んだんだよ。投げると煙が出てきてね」
そして昔話やら本祭りの話を。帰り道の神社境内で見つけた 上原三千代「いつかは眠り猫」瞳もきらきら大きな猫 
はいしゃ
右は藍染め布で出来た深海、潜望鏡があるので覗いてみてね。外を見ると仕掛けがわかる。
左は船を強化プラスチックで型取りを活かし、スクラップだらけの廊下を歩くと、「女神の自由」が登場する。
オープンドアのトイレもあり、ガイドによれば今まで4人用を足したそう。
二階に上がると、また楽しい。
住んでいた人が描いた落書きを活かしたペインティングも大竹ならでは。外の看板もネオンサインも...
夜になるとネオンが光りまた面白いはず。
南寺
ジェームス・タレルが究極に実現したかったプランだったとか。実際お寺があった跡地に焼杉板で作った建物。
入るまで想像しない世界に突入。全く暗闇の世界に手探り足探りで進んでベンチに座り、ひたすら闇の中に身を置く体験。
こんな危険な体験はどこでもさせてもらえないだろうな...
闇では視覚は全く失われ、研ぎ澄まされる感覚は何かを捕らえようと必死になり闇に慣れてきた頃に、うっすらと前方に光が。
そして光はやがて包み、みな自分の足でその光の下に向う。
その光には奥行きがあり、光の中には手を入れてしまう。
※「きんざ」は1人15分かかるため、団体行動の今回は見送る。

角屋でよくくつろいでいる直島の看板娘 
(中村ミイちゃんというらしい) とんぼの本では、凄いポーズ寝てたよ)

家プロジェクト案内人
屋号の表札プロジェクト
のれんプロジェクト
大竹伸朗 はいしゃ