地中美術館

地中の庭
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地中美術館のナイトプログラムは半分が海外から!

安藤忠雄
"地中美術館" 
構造・規模:鉄筋コンクリート造、地下3階
コンクリートの重量感が地中に埋まったため、
エッジの効いた三角庭は見事。
コンクリートの間の空間から覗く庭と空は素晴らしい。
ここから覗く階段が最高に好きだとか。
自然の雨風を感じるつくり。
実用より機能美を追求してこその安藤建築。

クロード・モネ油彩
"睡蓮" 1914-17年、油彩、2×2
"睡蓮-柳の反映" 1916-19年、油彩、1×2
"睡蓮の池" 1917-19年、油彩、1×2
"睡蓮の池" c.1915-26年、2枚組、各2×3
まずこの絵が美術館の元だそう。
キャンバスからパネルに張替え、真っ白なカルール産の大理石で額縁も床も。
額縁も床に敷き詰めた大理石 緻密な作業がより一層作品を引き立てる。
一枚空白があったのは、開館時一年間貸与を受けていた絵の後。
いつか戻ってきて欲しい。
何もないようで 鑑賞者がそれぞれの睡蓮を想像する場かもしれないと
思い微笑ましく思う。

◆ウォルター・デ・マリア
"タイム/タイムレス/ノー・タイム" 2004年、花崗岩マホガニー材、金箔、コンクリート
この場を二人が共同で討論しながら妥協せず造った空間だそう。
1mmの誤差もないという花崗岩 その存在感が世界を示しているのか。
存在感が大きい。
建築もデ・マリアと共に作り上げただけあり、安藤さんもお気に入りかも。
作品集のサインでは、この部屋を描いていた。

ジェームズ・タレル
◇"アフラム、ペール・ブルー" 1968年、プロジェクター
光を投下しているのにこの豊かな立体を想像させる仕組みに驚き。
◇"オープン・フィールド" 2000年、蛍光灯、ネオン管
階段を上がり青の世界に足を踏み込んだときの驚きといったら!
画面に人が入り込み、人が消えていく様は 本当に何度見ても驚き。
◇"オープン・スカイ" 2004年、LED、キセノンランプ
ジェームズ・タレル「オープン・スカイ」ナイト・プログラム鑑賞予約受付

 どんなツアーかしらと期待していたら、タレル open the skyの部屋に入り
みんなで真っ白のブランケットをもらい、周りのコンクリート椅子に座り
ひたすら空を見上げる。
何も考えず何もせず ひたすら頭上を見上げる。
空には雲が行き交い、飛行機が飛び、鳥が飛び、虫の音が交響曲を奏でており
45分間ひたすら見上げていると...
 なんだか空の表情に変化が見える。日が暮れる だけではなくて
まわりの壁が様々な色に変化しており、それにあわせて空の印象も変化する。
まったく静かなため、寝息やおなかがなる音も そこかしこに。
空から星空が浮き出るように現れるのも、本当に不思議な体験。