椿会展2008 Trans-Figurative@資生堂ギャラリー

会 期 : 2008年4月10日(木) - 6月15日(日)
会 場 : 資生堂ギャラリー
104-0061 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
Tel 03-3572-3901 Fax 03-3572-3951
平日 11:00-19:00 日・祝 11:00-18:00
毎週月曜休 入場無料


昨年から始まったという椿会展に初めて足を運ぶ。
資生堂は「花椿」など昔からセンスが良い作品を紹介している。
母の日の贈り物を探しに 銀座資生堂に来たついでに寄ってみた。

活動期間は2007年から2009年の3年間。毎年全員が出品するのではなく、各年4名が出品、毎年顔ぶれを少しずつ変えることで常に緊張感と新鮮味あふれるグループ展をめざします。
また、第六次椿会では、より積極的に作家同士の話し合いのなかで展覧会をつくり上げていくことを試みています。「椿会展」というメインタイトルの後に続く「Trans-Figurative」という言葉も3年間の共通コンセプトとして作家同士の話し合いから誕生しました。「Figure(形象)」を「Trans(超える)」というこのコンセプトにはこれまでの椿会のイメージを超える、そして各作家も現在の自己の世界を超える、という想いがこめられています。



2回目となる今年の出品作家は
塩田千春 袴田京太朗 丸山直文 やなぎみわ
「第六次椿会」ならではの作家同士のコンビネーション

◇塩田千春 Trauma / 日常
 鏡など小物、洋服に記憶がぬくもりが残るように
黒い糸がかけられいく四角の空間

◇袴田京太朗 Family Sticks 息子と息子
家族=妻、息子、娘
それぞれがカラフルなアクリル板の先に具象な存在が現れる
各々の性格を表現するような色彩感覚と切り出し方。
ご自身は床の上で大きな耳を体中に携えながら、
まるで家族の声を聞いているような。

◇丸山直文
 こういう滲む淡い世界を、くっくりはっきりの
アクリル絵の具で描けるんだという面白さ。
 大きな姿を水面に映し出す山並みと舞う蝶
この色彩感覚は、最近の日本現代美術で多く見られるような
淡く曖昧さをはらんだ色合い。

やなぎみわ
 有名な方なのに作品は初めて。
Pen2007/11/1「現代アート入門!」に掲載されている「Madam Comet」
なるほど上手い。
老いと幼さ、聖と悪、甘い味わいの中の毒
『女性性が内包する世界』
オンナノコならわかる感覚。



 今回コンビネーションの印象は、それぞれが強いですが、
エントランスのモノクロから色を得てカラフルに変化する モノから人へ
三人から四人へ 身体に孕んだ個性という色あい