アートフェア2008 オープニングプレビュー

 アート業界はいろんな意味で活況になってきており、
アートに対する見方も関わりもどんどん変化している。

アートフェア東京実行委員会 エグゼクティブ・ディレクター辛美沙さんによれば「古美術から現代アートまでという独特のスタイルと質の高さはアジアにおいてアートフェアが乱立する中、存在感を際立たせることとなりました。
近年、アジアのアートが国際的なアートマーケットにおいて注目を集める中、同時に日本ではアートを購入することはライフスタイルのひとつとして定着しつつあるほど、アートに対する関心が高くなっています。アートフェア東京はこのトレンドを一過性のものに終わらせることなく、アートが日本において成熟した産業として発展するための一助になりたいと考えます。」

 今回はレイさんにお声かけを頂き、プレビューに行ってきました。
既に開場は大混雑で入場まで一苦労。そんな中をレイさんの目的地に着いたところ、お目当てのブースは即完売の状況でした。
 内覧会手前のVIPのファーストチョイス(特別内覧会)で既に買い占められてしまったとの事で、大変残念がっていました。
私は ロッカクアヤコさんご本人に会えて それだけで満足でした。
レイさんとギャラリーで作品購入されていたコレクターの方とも合流し色々回らせてもらいました。
 ブースのスペースの狭さにも関わらず、どのギャラリーもイチオシの作家を出すところもあれば、様々な提案方法で、さすがギャラリー。見せ方は上手です。

 今回は
ロッカクアヤコ
 グレーのカットソーにさくらんぼのジーンズ姿で本当に可愛い方でした。
サインもらっちゃいました。宝物になるかも♪

◇横川真希
(細川真希展/増殖:真希モード Multiplying maki mode」@Bunkamura Gallery 6/18(水)〜6/25(水)10:00〜19:30)
 若草色の着物姿でキュートなかたでした。サインもらっちゃいました。

 ご一緒させて頂いたYさんは草間彌生をはじめ多くの作品を所有する「アートコレクター」の方で、お二人でコレクター仲間。コレクターならではのお話をされた時はとても住む世界が違っていますが、良い新人を育てようという姿勢はとても好感が持てます。
先にロッカクアヤコに注目された二人は素晴らしいです。今や急上昇になっています。
(4日のEST-OUESTのオークションでも12号で100万に跳ね上がっていたとか)

 山本現代では核をモチーフに作品を制作しているヤノベエケンジ 東京都現代美術館で常設で見かけましたが、これはユニークでかわいい黄色スーツの "トらやん"ガイガカウンター付 こちらの単体は完売で、観覧車を購入するとおまけで5体付いてくるとの話。
誰か自宅においてあったらユニークかも。

 
 ミヅマギャラリーは、鴻池朋子さんでまとめています。今回は大きなオブジェ、彼女らしい世界観で満ちています。

 またYさんによれば、小山登美夫ギャラリーが取り上げる新人作家の素質のよさも、その活動ぶりも絶賛していました。現代アートを押し上げた人物。清澄白河のギャラリーに寄って見たいと思います。

Yさんお奨めは
◇長井朋子「project N 33 長井朋子
(4/12より オペラシティアートギャラリーで「F1 疾走するデザイン」展覧会と同時開催で出品が予定されています)
そこにはYさん購入済の作品も出品されるそうです)
松岡浩之

レイさん推薦は...l(今回出品ではないですが)
Kaikai Kiki小出茜
確かに早熟な才能のように思います。

 アートコレクターは
絵が好きでとにかく収集する
絵の持つ価値を信じて将来に投機する
そんな選択のしかたがある事を学びました。

今回のアートフェアでの熱狂振りに、再びアートバブルになってしまいような予感がありますが、アジアのアート市場が興隆の勢いを感じます。