王朝の恋 描かれた伊勢物語 前期@出光美術館

この美術館はまず「和泉市久保惣記念美術館での昨年の成果があってこその展覧会ですね。
出光美術館は魅惑的なコピー、そして屏風と色紙に焦点を絞った点が勝利かもしれません。
「王朝の恋」で恋がロマンスなピンク色だったら、誰もがときめいてしまうことでしょう。
 平安時代源氏物語の成立以前から世の中に広く愛された理由。
小物や小袖の意匠などインスピレーションを与え続けた理由。
 そんな事を考えながら見てきました。

 和泉市久保惣記念美術館
「開館25周年記念 特別展 伊勢物語−雅と恋のかたち−」(平成19.10/6-11.25)
こちらでは関西学院大学の協力でデジタルミュージアムとなっていますので、観る事が出来ます。
悩んだ末に、こちらの図録を購入することにしました。是非2月5日から実物拝見できると良いですね。

在原業平図 岩佐又兵衛 
出光美術館名品でよく出品

◆見立在原涅槃図 英一蝶
江戸時代のあらゆる年齢、階層の女性が泣いております。十二単の女性は業平の背景に一名。時代を超えてモテモテなのですね。
動物達の表情が少しユニークです。ニヒルですよ 豹は。トカゲも可愛いですし。

◆伝俵屋宗達色紙
 ずらりと並ぶ展示は壮観です。額装、表装様々ですがそれぞれが味わいがある表具で色紙の内容を見比べても面白いものです。
伊勢物語図屏風
 出光美術館泉屋博古館との屏風を比較する展示、ちょっと贅沢な比べ物です。
よほど当時は人気がある題材だったのでしょうね。

出光美術館の静謐な空間に相応しい展覧会 恋に生き恋を詠う よき人生ですね。