貴婦人と一角獣展@国立新美術館

貴婦人と一角獣展
国立新美術館(東京・六本木):2013年4月24日(水)〜7月15日(月・祝)
国立国際美術館(大阪・中之島):2013年7月27日(土)〜10月20日(日)

 500年以上も以前に製作されたタピストリー織物が
こんな美しい状態で残っていることが奇跡。


フランス国立クリュニー中世美術館の至宝
貴婦人と一角獣》は6面の連作。
「味覚」「聴覚」「視覚」「嗅覚」「触覚」
そして「我が唯一つの望み」(A mon seul désir)
貴婦人というか「乙女」が一角獣のみならず
獅子、兎、猿、鳥など数多くの動物たちと花々、
当時の道具と共に美しく織り込まれている。

芸術新潮でも特集を組んでいるので物語の秘密は
こちらで分かち合い
芸術新潮 2013年 05月号 [雑誌]
また、このタピストリーから想起された物語は
こちらを読むと面白い。
貴婦人と一角獣 (白水Uブックス181)白水社 ジュバリエ

5世紀から15世紀までのヨーロッパ中世美術の傑作を数多く所有する
美術館が只今工事中だからこそ実現した展覧会。
高い天井と広い空間が活かされてほぼ扇型にならぶ。
NHK凸版印刷の本領を発揮される大型デジタル映像。
織物では見難い上部や細部の織りまで丁寧に見ることができる。
しかも光を通すので、鮮やかで明るい色調が楽しめる。
現代ならではの展覧会。