Art Point Selection 4@ギャラリー・アート・ポイント

ギャラリー・アート・ポイント(中央区銀座8-11-13 エリザベスビルB1)
「Art Point Selection 4」
10/26-31
あおひーさんが出展するという ギャラリー・アート・ポイントにいく。

出品作家は あおひー、Shen Ting-Tseng、鈴木さと美、福田直子
写真、絵画、またコラージュなど、驚くべき事に、搬入する時点まで4人はお互いを知らず、どういう作品をどう持ち込むか相談せずに持ち寄ったとのこと。それにしては、各作家の素材、色の展開にも配慮され、統一感のあるグループ展。ギャラリーの腕前が感じられる展覧会。4人のアートが接する点という意味で「Art Point Selection 4」

写真は「はろるどわーど」に詳細に紹介されている。

あおひーさんの写真。「あお!ひー」のブログより引用
「Art Point Selection ?」に出品している作品リストは以下のとおり。
「無題2」「無題」「浜ニ佇ム」「海ヲ臨ム」「橙灯」「緑蓮」「空鏡」「薔薇」
こううやって見ていただくと分かると思いますが作品の傾向別にタイトルが分かれています。いずれも今年になって撮影した新作ばかり。
まずは「無題」、「無題2」が出品確定。その後、どういった作品が必要だろうと思案して、確かめるように撮りました。

アクリル板加工によってよりクリアな重なりが印象的となる。
デジタルカメラに偽の露出やフォーカスをさせ、構図や色彩は狙うことなく、作品に相応しい光景を撮り出す。光を画く「光画」というのに相応しい作品だ。
色彩や微かに捉えられる形から想像してみる。尋ねてみて当たる原風景、全く予想外の風景。まさに自然にその風景が作家の目の前に現れる。そういう奇跡をきちんと捉えている事に感激する。

鈴木さと美さんのアクリル画。最初は陶板かと間違って認識してしまった。それくらい、キャンバスから生き生きと立体を持つ作品。
仄かに見える色彩は、その色を全面に塗った上で、丁寧に白のアクリル絵の具を塗り盛り上げサンドペーパーで滑らかな質感に整えるのだとか。初期の円形キャンバスを重ね接する部分を光るような作品から、やがて四角のキャンバスに円を幾重にも描く。円が六つ重なる絵は、赤ちゃんがベビーベットから手足を動かしている様子から印象を得たという話から、すっかり素敵なママぶりを伺う。そして、やがて円は画面からはみ出してしまう。円は横に広がるだけでなく、キャンバス画面から持ち上がるように力を持つ。

福田直子さんのコラージュ。色鮮やかな写真の断片をコラージュして置いていくことで、元々あった写真としての情報はやがて色として生まれ変わる。激しい色彩が放つ花火のよう。

Shen Ting-Tsengのペインティング。繊細な表情を引き立てる紙を使い、水彩の濃淡がシンプルな形の中で動き出し、ほのぼのとした印象を受けた。チェコの絵本で出会ったような感覚。