project N37 阿部岳史@(4F東京オペラシティアートギャラリー コリドール)

端的にいえば、モザイクがかかった状態を立体で表現しているのだけど。
《day dream》《幽霊たち》
遠くで見て驚いて、近づいたらもっと驚く。ひとつひとつ彩色しパネルに貼りこまれたアクリルキューブ 横から見ると手作りでこなしたその丁寧な構成に努力がひしひし感じる。

何か記憶装置のような、思い出ってこういう形で出来ているのかな。ひとつひとつのキューブが集まって、その風景なり人となりの記憶となるように。
安部岳史さんの言葉は印象的なので引用する
「その作品を観た人が、何かを考えた時点で関係になると思っています。ぼーっと、自分も美術館や画廊で時間を過ごすとき、それを見ながら何か他の考え事ができたり、なにかを思い出させてくれた作品こそ、いい作品だと思っています。その考えることや思い出すことが、観た作品とは無関係であればあるほどいい作品の終わりだと思います」